最近のホリエモンの著書であれば、
「多動力」や「99%の会社はいらない」を選ぶのが妥当。
なぜ本書を選んだのか。
たまたま寄ったブックオフに売っていたから・・・。
それが理由(笑)。

彼に対する想いは様々。
共感できる面もあれば、相容れない面もある。
しかし、総じていえば嫌いではない。

これまでもいくつかの書評をエラそうに書いてきた。
なんやかんやで一年に1冊は読んでいる。
我が闘争 
本音で生きる

世の中に全く迎合しない。遠慮しない。本書もそう。
常に持論を堂々と述べている。
納得させられることは多い。

視点の高さに驚かされると同時に世間とのズレも感じる。
本書もそのオンパレードと言っていい。

L人材の定義は少し疑問を感じるが、国に対しての考えは頷ける面もある。
「国の権威」よりも「テクノロジーの利便性」の方が
生活においては存在感が大きく、それは日本で暮らすことも飛び越えてしまう。
実際、ローカルで仕事をする身でいえばそこに差別化を求めるわけだけど・・・。

学校教育についても疑問を持とうと思わなければ、世間一般は素通りする。
我慢することや継続することが美徳であるのは学校教育の影響といえるだろう。
実際、僕なんかは単純にそれを良しとみている。

その点、ホリエモンは真逆だ。
それが今の成長を抑える一つの要因とみなしている。
間違ってはいない。
成績も全体感を求める。
特殊な秀でた能力だけに満足するのではなく、総合力を求める。
それは一人の親として、ある意味、子供の成長を阻害しているのではないか。

そんな反省が本書を読むと芽生えてくる。
仕事の価値観も同様だが、
ホリエモンの理解し難い現実を僕らは分かった気分になっている。

それは強者ではなく弱者。
自分一人で生きられない、
考えることのできない人が山のようにいる。

そう思うと、ホリエモンは本質を突いていることが多い。

老後の不安に貯金のことを考える僕はまだ未熟だが、
この手の考え方を知っておくのは大切。

そんなことを思う本書だった。
このブログを読んでもよく分からないな・・・(笑)。