毎年、この時期に全社員に個人面談を実施している。
一人当たり30分程度の面談だが、
今年の振り返りと12月の賞与について話し合う場。
最近は通常業務は現場に任せっきりな面もあり、
僕にとっては貴重な時間でもある。

徐々に社員も増えてきたことにより、就任当時に比べれば時間調整も難しい。
本来であれば1週間で全員を終えられればいいのだが、そんな簡単には進まない。
一人30分とはいえ、一日実施できるのはせいぜい5名。
それ以上は体力的にも精神的にもキツイ。

個人面談のスケジュールを組む前に予定が入っていることもあり、
全員を行うには3週間近く掛かってしまう。
そのせいで賞与支給日が遅くなってしまった(笑)。
ケチっているとか、資金繰りが厳しいわけではないですぞ・・・。

新人からスタートし社歴の長い社員へ面談は移っていく。
まだ、半分にも満たないが、それはそれで僕は多くを吸収できる。
特に新人に近づけば近づくほど接する時間は短い。
もっと時間を共有すべきだと思うが、直属の上司のことを考えれば、
口を出すのもほどほどがいい。

そんなメンバーを普段は傍から見ているわけだが、
感じていることを伝えるだけでも意味がある。
それが僕の役割。
新人は毎日が精いっぱいで時間的な余裕はないが、
2年目、3年目となると状況は変わる。
1年目は大変で辛いばかりの仕事が
2年目となると視野も広がり仕事の面白さも湧いてくる。
異口同音だが「仕事が楽しいです。」
と個人面談で言われるとその成長を感じてしまう。

それは環境的な甘さなのかもしれない。
昔に比べれば厳しさは減っていると思うし・・・。
しかし、決して楽な仕事ではない。
辛い面の方が多いはず。
その中でそんな発言は僕にとってはとても嬉しいこと。

また、10月に中途入社したヤスダがこんなことを言っていた。
「みんながみんな、僕に気を掛けてくれます。
以前の職場は他人の仕事に無関心だったので驚きました。ありがたいです。」
いい意味でのおせっかい。
全員で何かをやるという文化が根付いてきた証だろう。

今年からは人事評価制度の導入で賞与の在り方も変わった。
それが一番気になるはず。
だが、僕としてはそんな会話をしてる方が楽しい。
賞与の話は適当にするだけ。
それじゃあ、いかんか・・・(笑)。

そんな個人面談はしばらく続く。
これからのメンバーは楽しみにしといてね。