先月5月23日は僕が会長を務めるふるさと就職応援ネットワーク(Fネット)例会。
東京の㈱パフのセミナールームで開催された。
2か月に一度に行われる例会は最近はハイブリット開催が定番。

加盟会社の近況報告を中心に情報交換を行う。
HR業界を取り巻く環境も日々変化し、各社の状況も地域によって特徴が表れる。
この報告が加盟会社にとって貴重な情報となり、自社の事業に反映することも多い。
この5月は新たな加盟会社も加わり、今年に入り3社増えた。
1月に福岡の㈱GSSヒューマンソリューションズ
5月に滋賀の㈱いろあわせ、大阪の㈱CSCinnovation。
3社とも社歴は若いが地域で積極的な活動をされている。
こうしてFネットに新たな仲間が加わると会自体も活性化される。
設立メンバーもベテランになってきたので、こうした仲間が刺激になり若返る(笑)。
これまでは採用媒体出身者が多かったが、傾向が変わってきたのも時代の流れ。
これからも一緒にFネットを盛り上げていきたい。
売り手市場が継続する中、各社の業績は概ね順調だが常に課題と向き合うことに。
ここではお互い腹を割って本音で話ができるので事業的にも助かることは多い。
今回も有意義な情報交換をすることができた。
例会では毎回ゲストを招き講演会も行う。
今回は㈱エイムソウルの稲垣隆司社長。
講演テーマは
「グローバル人材活用の基礎知識 地方の中堅中小で今後起きていくであろうこと」

稲垣さんは人事コンサルティング会社を経営しながら単身でインドネシアに乗り込み、
現地でも人事コンサルティング会社を設立。
日系企業の特化した人事コンサルティングを行う。
日本人は稲垣さんだけでスタッフはすべてインドネシア人。
文化の違いで苦労しながらサービスを提供されてきた。

僕らが思っている当たり前は海外では通用せず、
「ちゃんとする」というザッパな言葉では理解されない。
今の若者を育てるのと共通点は多い。
そんな話を面白おかしくして頂いた。
稲垣さんは昨年に著書を出版。
新たに加わったCSCinnovationの宮本社長も昨年本を出されていた。

会長特権で2冊頂いた。
勉強させて頂きます。
マジメな例会の後は懇親会。
盛り上がったのはいいが、一部のメンバーの声がデカすぎ他のお客さんに迷惑を掛けた。
すみません・・・。
次回のFネット例会は8月に名古屋。
ということは名大社での開催。
ホストとして皆さんを迎えることになる。
新たな仲間が加わったFネットをこれからも盛り上げていきましょう。

第40回サンダンス映画祭ワールドシネマ・ドキュメンタリー部門審査員大賞受賞作。
なにげに今年初めて観たドキュメンタリー作品。
ドキュメンタリーは観ようと思いつつ、今年46本目でようやく辿りついた。
映画コラムニストとして失格ですね(笑)。
ノルウェーを舞台に母親を亡くした家族の3年間を追いかける。
とても小さな作品だが、描かれる世界は深くて大きい。
豊かな自然の中で自給自足で暮らす5人家族。
お金では買えない生活を求め、子供は学校にも通わず自分たちで教育をする生活は夫婦の理想。
小さな子どもたちも満足しながら生活を送っていた。
そこで訪れた母親の死。
生活は一変し、これまでの生活が維持できなくなる。
その家族の様子を美しい自然と共に描くわけだが、僕は観ながら錯覚を起こす。
演出された普通の映画かと。
巧みな取材方法と家族が愛らしく振舞う姿が演技のように思えたのだ。
ネタバレになるので詳細は省くか、子供たちは日増しに成長し、自我も芽生えていく。
その中で起きる葛藤。
母を亡くした悲しみ。
不慣れな学校での生活。
以前のような生活に戻りたい気持ち。
正面から子供たちに向き合う父親も迷いながら、自分と戦いながら理想の生活を求める。
せつなくもあり温かくもある。
時に子供たちはわがままで父親を困らせるが、
父親は決して声を荒げることなく真剣に冷静に子供の話を聴く。
出来の悪い父親としてはそれだけでも感動を覚えたり・・・。
こうして心豊かな人間が育っていくんだ。
亡くなった母親も含めすべてが魅力的だが、僕の目をもっと惹いたのは次女フレイヤ。
推測するに10歳あたりから撮影されていると思うが、彼女が本当に愛らしい。
彼女を天才美少女子役と錯覚してしまったくらい。
父親を想う大人びた言葉もあれば、子供らしい喜怒哀楽もある。
フレイヤの視線の先に家族の未来が見えてくるような感じ。
いずれスカウトが来るんじゃないかと浅はかな僕は思ってしまった。
タイトルにある「ただ、愛を選ぶこと」。
秀逸な邦題。
自分が忘れかけていた大切なものを教えてもらった。

暗くなりがちなテーマを暗いままにせず、明るく流す感じがいい。
認知症のオヤジが家庭内で暴れまわると通常は悲壮な作品になる。
面倒を見る家族は疲弊し崩壊する。
そんなイメージが一般的。
本作が180度違うのはイギリスでの実話をベースにしているからか、
横須賀というちょっとスカした街が舞台からか、
それとも寺尾聰のキャラクターがなせる技か、
すべてがうまい具合に調合されている。
ホロッとしながらも辛くなることもなく明るいままでいられる。
重いテーマの方向を変えると認知症も悪くないと思ってしまう。
松坂桃李演じる息子・雄太役の設定は40代。
年齢差はあるにせよ、僕は息子の視線で捉えることも間違いではない。
しかし、今は完全に寺尾聡演じる父・哲太役に感情が移る。
自分もいずれこうした運命を辿るのかと考えてしまう。
周りに迷惑を掛けるくらいなら、とっととくたばった方がいいと思うのだ。
その考えは変わらないが寺尾聰のような生き方なら悪くない。
迷惑かけても笑って済まさせる。
そして、なにより妻役の松坂慶子の存在。
随分とおばさんになってしまったが、あんな奥さんが隣にいたら生涯幸福。
「ずっとそばにいてあげたい」と言ってもらえるならどれだけ幸せだろうか。
僕は言ってもらえないだろうなあ~(汗)。
夫婦愛、家族愛を感じさせてくれた作品。
息子役の松坂桃李もよかった。
予告編はイマイチと感じたが、難しい設定を上手くこなし、
グッと押し殺した感情もこちらに響いた。
ネットで炎上するシーンはなぜか「空白」を思い出した。
スーパーの店長の彼は不幸だったが、本作で晒される彼も災難。
相も変わらず無責任な群衆によりチャンスを失う。
本作は無責任な群衆が結果的に救ってくれるけど。
SNSは難しいね・・・。
そうそう、本作は空いていると思い足を運んだが驚いたことにほぼ満席。
(すみません。平日だったので)
それも高齢のお客さんばかり。
僕が最年少だと思えるほど。
なにかキャンペーンでも張っていたのか、
世代的共感を生んでいたのか、
理由を知りたいが声を掛けることはできなかった。
こんな作品はハッピーエンドで終わるのが理想的だね。
少し伏見を離れます。
ほんの少しなのでギリギリ伏見シリーズでもいけるかもしれません。
しかし、久屋大通を越えるとさすがに無理でしょう。
向かったのは中日ビル。
昨年4月に新・中日ビルとして開業しました。

名大社が中日ビルにオフィスを構えていたのはこのブログでも紹介しています。
2019年の閉館する最後に紹介したのがあんかけスパゲティの「ciao」さん。
「食べ物のはなし 哀愁編 あんかけスパ」という感傷的なタイトルでした。
今回、登場するのはあんかけスパの「ユウゼン 中日ビル店」さん。

あんかけスパで終わり、あんかけスパで始まる。
なかなかいい企画じゃないでしょうか。
新・中日ビルも「ciao」さんが入店すると思っていましたが、そうではなかったですね。
ややこしい条件でもあったのでしょうか。
遠方からのお客さんにも分かるようにこんなサンプルもいいですね。

本店はちょくちょく利用しますが、いつも頼むのはこちら。
スパニッシュ 1080円

以前、本店のスパニッシュを紹介していますので、今回は2とさせて頂きました。
人気ブロガーの些細なこだわりです。
いつからか分かりませんが、辛めのストロングソースを選べるようになりました。
こう眺めると通常のソースより少し色も濃いめ。
やはり辛いですが、食べ物ブロガーにはちょうどいい感じ。
調子に乗って粉チーズも黒胡椒も振りかけます。

いい彩になりました。
そうでもないですか・・・。
スパニッシュはオニオン、コーン、トマト、ピーマンが入った卵焼きです。
セコい食べ物ブロガーはつい多くの食材が入るメニューをオーダーしてしまいます。
厚めの卵焼きをフォークで割き、麺とソースで絡ませながら、グワシグワシと頂きます。
ソースが飛び散る可能性もあるため紙エプロンを着用。
ここは豪快に攻めるべきでしょう。
途中からタバスコを投入し、軽く汗をかくのも正しい食べ方。
あっという間に平らげてしまいました。
名古屋名物を食べる機会はさほど多くないですが、
あんかけスパは定期的に食べたくなりますね。
せっかく中日ビルにお邪魔したなら、名古屋初のお店に行くべきですが、
次回にとっておきましょう。
ごちそうさまでした。
5月も4月に続きランニングにはいい季節。
日も長くなり、朝5時台も明るい。
日によっては寒さを感じる時もあるが、快適に走ることができる。
5時台後半に走り出せば6時半にはシャワーも浴び終え朝食も頂ける。
出社も慌てる必要がない。
余裕を持ちながら朝の時間を過ごせるのだ。
それに加え5月はGWがあるためランニングの計画も立てやすい。
目標達成はおちゃのこさいさいのはず。
5月に目標達成できなければ、いつするというのだ。
そんな気持ちにもなる。
しかし・・・。
結果だけ見ると、5月のランニング距離は68km。
未達成も未達成でお粗末な距離。
昨年は4度未達成だが、ここまで酷い数字はなかった。
4月痛めた太ももも治ったというのに・・・。
言い訳すればキリがないが、まず10km以上走った日がないこと。
予定日に天候が悪かったこと。
出張・外出も多かったこと。
まあ、それが言い訳材料。
5月25日時点で48kmだったので、
最終週でかなり巻き返したが不甲斐ない距離で終わった。
そんな中で唯一報告できるのが、韓国・ソウルを走ったこと。
ロータリー仲間の宮田さんと一緒にホテル周辺をぐるりとRUN。
宮田さんは僕のようななんちゃってランナーとは違い本格派ランナー。
世界4大大会も制覇しているし、4月にはウルトラマラソンも挑戦。
タイムも僕とは比べものにならないが、付き合ってもらった。
6時半にホテルロビーに集合し明洞の通りを抜ける。


オフィスビルが並ぶ街を抜け、清渓川沿いを走る。
川沿いは橋の下を走るのでノンストップ。

地元の人が観光客かは不明だが、多くのランナーが走っていた。
ソウルタワーを眺め、ホテル近くの教会で記念写真を撮り終了。



朝方のソウルは寒かったが、それでも気持ちのいい時間。
地図だとこんな感じ。

この周辺に詳しい人は分かるのかな。
僕はサッパリだったけど・・・。
遠くに出掛けた時はランニングシューズ持参が正解。
今回の韓国研修も持参して(実際は履いていって)よかった。
こうして5月は終了。
結果はショボいが、いい経験。
さて、6月。果たしてどうなるか分からない。
3ヶ月連続未達成にならないようにはしたいけどね。
5月17日(土)~19日(月)は韓国・ソウルに出向いた。
所属する名古屋東RCの研修で韓国のRCとの交流が目的。
20名ほどが集合し出掛けたのでまるで団体旅行のよう。
現地での交流はここでは割愛。
フレンドリーに接してもらい、同じロータリアンとしていい関係を作ることができた。
僕が話せる言葉は「アニハセヨ」「カムサハムニダ」
「チョナン、ヤマダイルミダ」くらいだが、それでも十分。
笑顔で何とかなった。
韓国映画を観る機会は多いが、旅行は初めて。
研修がメインとはいえ観光もしたので、ざっと報告しよう。
17日昼に仁川国際空港に到着。
途中で昼食を頂きソウルに向かう。
昼食時にビールを飲みすぎヤバいことになったが、恥ずかしいのでここには書かない。
最初の目的地は青瓦台。

元々は大統領府だったが、今は大統領や大統領報道官の記者会見場に使われているという。
韓国語は全く読めないので、便利なアプリ「Papago」をダウンロード。
カメラをあてるとこんなふうに表示される。


旅行中は大変役に立った。
この文字の意味はよく分からないが・・・。
夜はNANTA公演とサムギョプサルやチヂミ。
韓国ビールやチャミスルも頂いた。
翌日は世界遺産の水原華城を見学。

朝鮮王朝時代はほぼ知らない。
韓国ドラマを見て勉強するか。
多分、しないな。

驚いたのは世界遺産のど真ん中が道路であること。

車がビュンビュン通り抜ける道になってる。
日本だとありえないだろう。


朝鮮王陵にもお邪魔し、
その後は観光地としても人気のCOEXモールの「ピョルマダン図書館」。

イオンモールノリタケの「TSUTAYA」は比べものにならない。
といってもTSUTAYAと武雄市図書館を参考にしているようだけど。
みんな写真を撮っているので、負けないように・・・。
聖水洞通りも散策したが若者ばかりで浮いていた。
移動中にトランプタワーを発見。

人気は高くないようだ。
夜はノリャンジン水産市場で海鮮料理の堪能。
ここでも韓国ビールやチャミスル。
最終日は韓国ロータリークラブと交流。
終了後、ロッテタワーに寄った。
高さは555メートルで123階建。
今は世界5番目の高さだという。
エレベーターはあっという間に到着。

晴れていたらもっと景色が良かったと思うが、ソウル市内を一望。
高層マンションが立ち並ぶ。
人気のマンションは6億円というから東京よりも高い。
あるスペースはガラス張りになっていて真下が眺められる。

大丈夫と分かっていても足がすくむ。
じっとすることはできなかった(汗)。
こんな感じでソウル中心に観光。
飲んで食べては食べ物ブログで紹介したい。
とても貴重な時間をすごさせてもらった。
お疲れ様でした。

解説を読み、「差入屋」なんて物好きな人がいるんだと思っていた。
実際に存在する仕事と映画を通して初めて知った。
刑務所も加害者もありがたいことに無縁の世界。
できれば一生関わることなく生きていきたい。
自分の子供には特に強くそう思う。
健全な親であれば当然である一方で、そちら側にいる人にはどうしても偏見が伴う。
知らない世界を知らないままで終わらせようとすると
勝手な誤解が生まれるのはやむを得ない。
それはある意味、危うい。
両面を理解し生きる道を考えるべきだが、残念ながら簡単ではない。
本作は「差入屋」を通し、その狭間にある難しさを教えてくれる。
主役は「差入屋」を営む金子真司(丸山隆平)。
妻美和子(真木よう子)と子供、叔父(寺尾聡)で暮らし生計を立てる。
この商売を通して、様々な事件に向き合うのが本作の流れ。
真司は犯罪経験があり、一部の冷たい視線を浴びながらも懸命に生きる。
その姿は誰もが認め、いちばんの理解者は美和子。
内容としてはこの程度にしておこう。
これ以上語るとネタバレになる。
映画としては平穏無事に済むはずはない。
必ず事件が起き、そこに巻き込まれ、
自分たちではどうにもならない状況となり、感情が揺れ動く。
客観的な僕は「冷静になれよ。そこでキレるな」と思いながらも、
そのむき出しな感情を受け入れる。
誰しもがまっとうに生きようと自分では思っている。
しかし、思うようにはいかない。
気づいた時には取り返しがつかないこともあったり。
この類の作品を観る度に親としての役割を考えさせられる。
毒親を持つ子供は被害者だが、ある段階で加害者になることも多い。
どこかで切り離さなきゃいけないが、それも危険が伴う。
昨年の「あんのこと」もそう。
すべてフィクションなら笑って済ませられるが、そんなはずもない。
唯一、まともに思える美和子も何らかの問題を抱え、乗り越えてきたと想像する。
真木よう子は本来のシャープな美しさを消し、理解を示す母親と妻を演じていた。
新たな一面なのかな。
世の中から犯罪がなくなることはない。
少しでも協力者が増えれば、増加は防げる。
この商売も協力者としての意味もあるだろうし。
やってまいりました。
月末水曜日の大好評のシリーズ。
ラーメンブログの日がやってまいりました。
とはいえ、最近は待ち焦がれる人と胸焼けする人に分かれます。
胸焼けする人は見るのがしんどくなっていると噂も聞いたりします。
いやいや、デマに惑わせられることはありません。
勇気をもって邁進するのみです。
今回は伏見を離れます。
向かったのは岐阜県各務原市。
近くて遠い街かもしれません。
この日は高校の保護者向けセミナーの講師としてお邪魔しました。
人気ブロガーの他に人気講師という肩書もあるようです。
なんでも人気とつければいいわけではないですが・・・。
講演前にお邪魔したのが「博多ラーメン 二代目白神 各務原店」さん。

こちらは岐阜で人気のラーメン店の系列。
カウンター中心の店内は待ち席も結構な数です。
ピーク時間を外しましたが、それでも数組待っていました。
そこからカウンターを眺めるといろんな講釈が書かれています。

しかし、気になるのは「替玉一玉無料」という文字。
それ以外は入ってきません。
席に案内され「さて、どうするか」と迷っているとこんなコーナーもありました。

勝手に体が反応し、そのスペースに誘導されます。
これで体を整えるというのでしょう。

しばらくすると運ばれてきました。
博多ラーメン(味玉) 990円

一般的な博多ラーメンよりも濃いめ。
それでもあっさりスイスイと麺を啜っていきます。
麺はカタで細麺。
両隣りのお客さんは当然のように「替玉ください!」と注文しています。
そして、当然のようにご飯も食べています。
肉体系の隣のお兄ちゃんはご飯のお替りまでしています。
「負けるわけにはいかないぞ!」
なぜか対抗意識が湧き、心の中で呟きます。
一気に平らげ、自信満々に手を上げ、
「すみません、替え玉お願いします!」
礼儀正しく大きな声で注文しました。
わずかな時間で提供されたのがこちら。

結局、ラーメン2杯とご飯。
あと1年で60歳になる身としては相当頑張ったといえるでしょう。
さすがにお腹いっぱいでしたが、力が蓄えられたせいか、講演も大好評のうちに終了しました。
それでは1ヶ月のラーメンを紹介しましょう。
桜ラーメン(しょうゆ)

台湾ラーメン

ラーメン横綱

まぜそば

辛ラーメン

ラーメン

佐野ラーメン

角肉王府めん

今月は個性的なラーメンが並びました。
頂いた場所も岐阜から三重、韓国や東京、栃木と幅広いエリア。
〆のラーメンという禁断の食事もありました。
こうして食べられるのも健康な証。
来月もこんなふうに過ごせるといいですね。
ごちそうさまでした。

永野芽郁はコミカルな演技を巧みにこなす女優だと思う。
もちろんシリアスな演技もできるので貴重な存在。
そんな彼女の活躍の場が奪われるのは勿体ない。
どうでもいい外野がとやかく言う世の中はいかがなものか。
当事者の問題にしておけばいいじゃないか。
いかん、映画と関係ないことは発してしまったが、
これで本作が不振な興行になるようなら悲しい限り。
将来有望な若手は大切に育てて欲しい。
本作は人気漫画家・東村アキコの自伝的な作品。
原作はもちろん彼女で本作は脚本も手掛けている。
漫画家が脚本や製作まで兼ねるのは珍しいことじゃないか。
それだけ思い入れが詰まっている証。
僕は漫画はほぼ読まないので原作も東村アキコさんも知らなかった。
映画を観て初めて知った。
本作は映画を通して理解したが、他の作品は知らないまま終わるのか。
東村作品に興味は湧いたが、少女漫画は読む勇気がない(汗)。
本作は漫画家を目指す少女と恩師である絵画教師の出会いから別れまでを描く。
いうまでもなく少女・明子が永野芽郁で教師・日高が大泉洋。
この2人の絶妙なやりとりが面白い。
今なら完全なパワハラだが、あの時代だから許された。
原作者は1975年生まれなので、僕よりも9歳下。
当時、あんな先生はちょくちょくいた。
僕の高校時代の体育教師は校門前で竹刀に握り、
遅刻する生徒をビシバシやっていた。
ビジバシやるのは体育教師のようないかつい人。
超文系な美術教師は見たことがない。
それが不思議。
しかし、大泉洋が演じると何の違和感もなく吸い込まれてしまう。
はまり役だ。
というよりも大泉洋はなんでもそれなりにこなしてしまう。
今年観た「室町無頼」でさえ、似合っていた。
昨年は「ディア・ファミリー」だったし。
しばらくは彼の時代が続くね。
映画としては誰もが楽しめる作品。
笑えるし、ホロッともくる。
特にとやかく語ることはない。
僕が注目すべきは「プランド・ハプンスタンス・セオリー」。
いわゆるクランボルツ氏のキャリア理論。
今まさに大学でその重要性を伝えており、本作もそれに該当する。
よっし、学生に伝えよう。
偶然、友達に連れて行かれた絵画教室で先生との運命的な出会いがあり、
彼女の才能が花開いた。
コミック誌への懸賞応募も偶然といえよう。
偶然を大切にしたからこそ、人気漫画家として活躍するに至った。
東村さんがそれを伝えたいかどうかわからないが、僕はそう受け取った。
恩師との濃密な関係を描くヒューマンドラマだが、
キャリアの視点でも魅力的な作品。
映画の中で、大泉洋は「描け!描け!描け!」と言っていたが、
僕は若者に言うべきだろう。
「観ろ!観ろ!観ろ!」と。

僕はホラー映画は観ない。
学ぶべきものが少ないというのは表向きな理由。
本当は怖いのがイヤなだけ。
なぜお金を払って怖い思いをしなきゃいけないんだ・・・。
と思っているのは正直なところ。
ホラーファンからは軟弱男子と鼻で笑われるかもね。
当たり前の話だが、本作をホラー映画とは思っていなかった。
女性のドロドロを描く意味ではそんな要素があると予測はしたが、実際は・・・。
今年、観た作品の中では衝撃度が高い。
強烈な映像が脳に焼きつき、夢に出てくるのではないかと心配になった。
しかし、怖いだけの映画ではない。
学びも多かった。
美しさを売りにする恐ろしさ。
いつまでも注目を浴びたいと思う人の愚かさ。
倫理は感情に勝つことはできないこと。
美しさの最終的な裏側にあるもの。
むき出しの欲望の果ての先の世界。
僕の心はグラグラと揺り動かされ、衝撃的なラストと共に張り裂けた。
多分、2度と観ない。
いや、観るかもしれない。
時間の経過と共に観たい気持ちが生まれるかもしれない。
60代を迎えても(作品中は50歳)一定の美しさを保つデミ・ムーアと
抜群の美しさを見せるマーガレット・クアリーの肉体美は間違いない。
下心ともいえるのか。
それにも増してスピード感あふれる展開に気持ちを持っていかれる。
ホラー映画は観ない姿勢を凌駕する。
だから、いいたい。
ホラー映画が苦手な人も観て欲しい。
そんなことを書きながらどんな作品か全く説明していなかった。
元人気女優のエリザベス(デミ・ムーア)が年齢とと共に仕事がなくなり、
打開策として「サブスタンス」という違法薬品を入手し、若さと美しさを手に入れる。
スー(マーガレット・クアリー)という美しい女性に入れ替わることができるのだ。
これだけ聞くとファンタジーっぽさも・・・。
しかし、世の中は甘くない。
ルールに従わなければ恐ろしい世界が待っているという流れ。
本作に登場する人物はことごとく軽い。
目の前の欲にむき出しに向かう。
見苦しさを感じるは否定はできない。
今の社会といっておかしくない。
えっ、これは社会派映画か・・・。
そんなことも感じたり。
あの二人はルールを守っていたらまっとうな人生を歩めたのか。
それもきっとムリ。
いろんな想いを巡らせながら本作を観てもらいたい。
気分はよくないけもしれないけど。