出口さんほどあらゆる分野に造詣が深い人はいないんじゃないかと思う。
その教養と深い思考はどこから生まれてくるのだろうか。
生まれながらの能力の違いもあるが、それを言っちゃあ、身も蓋もない。

たゆまぬ努力を繰り返されているが、そんな必死な感じはしない。
普段の過ごし方に大きな差が生まれるのだ。
それは本書の付録に著されている。

付録なのでバラしても問題ないだろうし、
他の作品でも書かれているんじゃないのかな。
ここは自分のために押さえておこう。

自分の頭で考えるための10のヒント
①タテ・ヨコで考える。
②算数、すなわち数字・ファクト・ロジックで考える
③外付けハードディスクを利用する
④問題を分類する「自分の箱」をいくつか持つ
⑤武器を持った「考える葦」になる
⑥自分の半径1メートル圏内での行動で世界は変えられると知る
⑦「人はみんな違って当たり前」だと考える
⑧人の真贋は言行一致か否かで見極める
⑨好き嫌いや全肯定・全否定で評価しない
⑩常識は徹底的に疑う

と並べられたところで、で、どうするの?も思われるかもしれない。
その時は買って読んでください。

本書は22の論点に対し、出口さんの考えを述べている。
中には専門分野ではないテーマもあるだろうが、そこにも持論を持たれる。
僕のように「なるほどね~、まあ、それでいいんじゃない~」
なんて一ミリも思考停止になったりはしない。
必ず自分なりの解を導かせながら。

想像力を働かせるだけでなく、タテ、ヨコ、算数で考えられているのだ。
ちなみにタテは時間軸で、ヨコは空間軸だけどね。
それができるには歴史と世界を知らなきゃいけない。

常々言われる「人・本・旅」で脳を活性化させないと。
これは論点「日本人は働き方を変えるべきか」で出口さんが述べられている。
「メシ・フロ・ネル」を実行してきたわけではないが、
もう少し自分自身の働き方を見直す時かもね。
今更遅いか(笑)。

本書を読みながら考える以前に知識の浅さを痛感。
アウトプットのためにインプットももっと行わないと・・・。
若い人たちがもっとこれに気づくといいよね。

そういえば従姪がこの春、立命館アジア太平洋大学に入学した。
どんな大学生活を送るのだろうか。
それを聞くために一度お邪魔するのもいいかもね。

その際はよろしくお願いします。
えっ、何を?(笑)