特等席
目新しさはどこにもない。よくありがちなストーリー。80年代あたりに観たことがあるような感じ。そんな印象を持ってしまった映画。
しかし、僕の好きなジャンルであるし、優しく幸せな気持ちになる映画だ。
ダーティーハリーでかっ飛ばしていたクリントイーストウッドは、自分を上手く伝えられない頑固ジイさんになっていた。ジワーッと何とも言えない人間味溢れる味を出しながら。それがたまらなかったり・・・。
ロードムービーではないが、漂う空気感はそんな雰囲気を持たせる。ゆる~い風が心地よく吹き、よきアメリカを感じさせる。場末のバーでビールをラッパ飲みしながら、語り合う年寄りたち。
今、そのような光景があちこちで見られるかどうかは分からないが、そんな歳の取り方も悪くない。僕もそんな風に歳を取り、過ごしてみたいと思うし・・・。
そして、アメリカではやっぱりベースボールなんだ。選手は夢を見て、ファンは贔屓のチームに心を躍らせ、スカウトはその本質を見抜く。
予備知識も全く持たず、たまたま空いた時間に観た映画だったが、僕にとってはアタリだった。結構、お年寄りの観客が中心だったのは、ストーリーに共感する人が多かったせいだろうか・・・。
イケイケ、ハデハデのスピード感たっぷりのアメリカ映画もいいが、このようなしんみりと安らいだ気持ちになれるアメリカ映画もいい。