予定はなかったが、映画コラムニスト仲間が評価していたので、観ることにした。
原作漫画も知らなければ、ドラマ化も知らなかった。

過去の描き方がえらく雑だなと思っていたが、それはドラマで描いていたのが理由。
特別出演の吉田栄作の扱いが瞬間的なのもそう。
あとで確認して分かった。
どうやらドラマでは7年前が中心のようだから。
ドラマを見ていたら、本作はもっと楽しめたはず。
今更いってもおかしいが・・・。

映画だけだと粗が目立ちツッコミどころも多いが、大衆ドラマとしては及第点。
飽きることなく面白おかしく観ることができた。
警察になった娘が、なぜ半グレと付き合っていたか疑問だが、
(他にも疑問点は多数)
原作やドラマを知っていたら不思議に思うこともない。

僕は事前情報を仕入れずに映画を観ることが多いが本作は逆。
映画自体がドラマ鑑賞を基本にしている。
そんなように感じた。
これから予定される方はドラマを観てから臨んだ方がいい。

シリーズ化された映画を途中から観るようなものなので・・・。
「デューン 砂の惑星 PART2」も気になっているが、まずは前作から(笑)。

あえて注文を付けるのなら警察官で娘役の齋藤飛鳥。
頑張っているとは思うが、警察としては迫力がない。
アイドルの域を越えない。
もう少し鍛えた方がいい。

上官のインパルス板倉俊之もちょっと。
ドラマではコミカルな役だったのかな?
ドラマ「不適切にも程がある」は悪くないけど・・・。

あと警察の裏切り者大東駿介も。
現職のままで、あんなリスクある役割は担わないはず。
と気になった点を挙げてみた。
これはあくまでも個人的な視点。

一人で観るのではなく、家族や夫婦で観るにはお手軽でいい。
感動するシーンも緊張するシーンも用意され、ラストシーンも理想的なので満足度は高い。

本作の「マイホームヒーロー」は家族思いのお父さん。
家族を守る姿には共感するが、僕はあそこまでできるだろうか。
早々に諦めてしまうかも・・・。
ヒーローにはなれないかもね。