これからも前向きに 名大社会長ブログ

2022年01月の記事一覧:

思考のコンパス

読書量は相変わらず亀のような進み方。
思うように進まない。

そんな中でも2021年は山口周氏を3冊読んだ。
本書を読み終えたのも年末。
年間55冊程度しか読めない身としては山口氏の作品は多い。
つい惹かれて購入してしまう。

自分には圧倒的に不足している深い考察力が魅力的。
彼の考え方に惹かれてしまうようだ。
本書は「ぶれない指針」を持つ7人と対話。

そう新書の帯に紹介されている。
僕が著書を読んだことあるのは北野唯我氏と養老孟司氏のみ。
小川さやかさんも対談しているが、名大社の小川さやかさんではない。
ぶれない人を僕は案外知らない。

著者の物事を観る視点は鋭い。
データを上手く読み解き、これからの時代を占う。
本当にそうなるかは微妙だが、説得力もあるしその視点に影響される。

僕の昭和的な思考をぶち壊してくれるのは大変ありがたい。
本書の中で山口氏は「ノーマル=普通が溶解してしまった世界」と語っている。
働き方も都市の在り方もいずれ変わっていくと。

そのためのコンパスが必要なんだと・・・。
それには自分で判断できる教養が重要。
前作「自由になるための技術 リベラルアーツ」でも同じようなことを言われている。
一貫している。

本書で最初に登場する対談者は北野唯我氏。
ワンキャリアの創業者の一人。
同業者では最も伸びている会社。
お会いしたことないが、メディアではちょくちょくお見掛けする。
僕よりも20歳も若い。

昭和の呪いをどうやって解くかがテーマだという。
そんな時代になってきた。

昔であれば僕らが若い連中に教えることが当然の行為だったが、今は反対に教えてもらう立場になった。
そうともいえる。
ここに登場する方で僕より年上は養老孟司氏と広井良典氏のみ。
この二人の考えは従来に捉われてはいない。
それがすべて物語っているのかも・・・。

あと半年もすれば56歳。
自分の衰えを年齢のせいにしたくはない。

常に教養を身につける努力をしないといけないね。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その204

今年の伏見シリーズは今日からスタートします。
このシリーズをどれだけ維持できるか不安な面もありますが、
今年もどうぞよろしくお願いします。

まだまだ寒い日が続きます。
そんな日は温かい食事を頂きたくなります。
名古屋らしく味噌煮込みうどんをドカーンとアップしたいですが、
この界隈のお店は既に紹介済み。

そんな点に配慮しなきゃいけないのが人気食べ物ブロガーのツラいところ。
風の吹くまま気の向くままではいけません。
ランチにもスケジュール管理が求められます。

しかし、温かさを求める気持ちに変わりはありません。
伏見駅に直結する
名古屋インターシティビル地下の「シェンロン(XHENLONG)」さんに行ってきました。

こちらは2014年の新人歓迎会で使わせていただきました。
出入り禁止になってはいないものの、当時はかなりご迷惑をお掛けしました。
お店の雰囲気をぶち壊すバカ騒ぎをして申し訳ありませんでした。

こちらはランチメニューがいくつかありラーメンランチは4種類から選べます。
五目ラーメン、海老塩ラーメン、豚角煮ラーメン、担々麺とどれも魅力的。

今回選んだのはこちら。

五目ラーメンではありません。

海老塩ラーメン 900円

えっ、海老が入っていない?

アップしても海老は見えません。
あれっ、間違えたのかな?
少々不安になってきます。
どんぶりをかき混ぜるとこうしてプリプリの海老が顔を出し始めました。

「なんだよ、驚かせないでくれよ~」と一人呟きます。
程よいサイズの海老が5つ入っており、食べ応えも十分。
スープも上品な味わい。
すっきりと頂きました。

こちらのデザートはプリン。
プリンを食べるなんていつぶりでしょうか。
デザートも美味しく頂きました。

だからでしょうか、こちらのお店は女性客が中心。
女性比率が高く、中華好きのテカテカのオッサンは肩身が狭くなります。
会計を済ませ、外に出ると行列もできていました。

ごちそうさまでした。
次回は定番担々麺で攻めたいですね。

映画「浅草キッド」

Netflixで話題になっている作品。
まず思ったのは柳楽優弥は天才じゃないかということ。
ビートたけしの物まねをするタレントは沢山いるが、彼はきちんとした演技。
それもビートたけしを彷彿させる喜怒哀楽を表した演技。

素直に感動した。
5年に観た「ディストラクション・ベイビーズ」にもかなり衝撃を受けたが、本作も凄い。
作品に感情移入ができたのは演技の影響が大きい。

そして、師匠役を演じた大泉洋も。
彼は達者な役者だとずっと思っているが、一番似合うのは芸人(コメディアン)役。
違和感なく、まるで実物のように演じる。
NHK大河ドラマも期待したい。

ストリッパー役の門脇麦もいい。
彼女もどんな役柄でもこなせる美しすぎない稀有な女優さんだ。

それだけで作品は合格点だが、脚本・監督が劇団ひとりなのが無意味な拍車を掛ける。
原作や本人への思い入れがプラスの演出効果となっているのではないか。

と、作品とは異なる感想ばかり。

少しだけ作品に触れてみよう。
本作はビートたけしの自伝的要素の強い作品で、
浅草のストリップ劇場での弟子入りから売れるまでを描いている。
芸への拘りや心の葛藤が見事に映し出されている。

時代の変化に迎合することなく自分自身を貫き通す師匠の姿は悲しくもあるが、潔くもある。
どんなに貧乏でも見栄を大切にする昭和的な生き方はカッコいい。
感動する。
いつまでも持ち続けたい精神性。

そんなノスタルジックさが浅草の舞台とうまく融合。
お笑いの中から涙を生んでしまうのだ。
世代的共感を持つ僕らは「バカヤロー」という言葉についホロっとしてしまう。
北野武監督も演出家の劇団ひとりを認めたんじゃないのかな・・・。

本作は冒頭に書いたNetflixの限定作品。
今回、初めて観た。
「全裸監督」も観ていない。
きっと同様のクオリティなんだろう。
これから作品を選んで観るのもいい。

U-NEXTも映画館とタイアップして公開作品をアピールする。
映画の在り方も時代と共に変化する。
時代の変化の象徴である浅草フランス座は最適な舞台として用意されたのではないか。

そんな邪道なことも思い描いてしまった。

名大社半生を振り返る その4

先週紹介した「キャンパス万歳トライアル」で思い出したことがあった。
このラジオ番組は2年で終了したが、2年目はゲストを招いてのトーク中心の番組となった。

ある時、原田知世さんがゲストに入ることが急きょ決まった。
パーソナリティーは僕に知らせようと会社に連絡をくれたのだが、すれ違い。
連絡が取れた時には出演は終わっていた。
もし、あの時、ラジオ局入りに間に合い、
原田知世さんと意気投合していたら、全く違う人生になったかもしれない。
タイミングは逃しちゃいけませんね・・・。

入社3年目頃(1992年)、会社の雰囲気は必ずしも良くはなかった。
トップ、幹部と若手と隔たりがあり、会社に否定的な社員が多かった。
そんなグループもできていた。
営業に出るとどこかに集まり、一日中、サボっていた。

僕も正直、サボったこともあったが、このグループには属していなかった。
大きな違和感を持っていた。
理解できなくもなかったが、会社を完全否定するのはおかしいと思っていた。
ただ隔たりを感じていたのは事実で、
そこを何とかしなきゃというのは後々の課題だったと思う。

この頃、会社は多くの商品を抱えていた。
自社媒体である「企業展」「転職フェア」。
それに毎週のように朝日新聞、毎日新聞の買い切りの企画があった。
Bing、DODAにもノルマが設定されていた。

バリバリの営業会社であったのは事実。
手ぶらで会社に戻るとどやされるので、夜まで時間を潰す社員もいた。
待遇は悪くはなかったが、徐々に退職者も出始めていた。

僕が所属していた営業推進課も上司とトップの折り合いが悪く、間もなくチームは別部門に移った。
上司はしばらくして退職。
ただこのチームの結束は固く、今でも年1回は集まって親交を深めている。

当時の最初の上司は少し前に某新聞社を定年。
同じチームの仲間はそれぞれの会社で頑張っている。
特に2歳上の先輩は今では名古屋で有名な食品会社の常務取締役。
チームは違うが一つ下の後輩で有名人もいるしね・・・。

チーム4人でよく飲みよく食べ、よく歌った。
一人暮らしをしていた僕のワンルームマンションに泊まることも多かった。
一緒に出社するとバレルので、ワザと時間をずらした。
仕事はハードだったが、夜も元気だった。

続く・・・。

新成人を祝う

明日は息子の成人式。
新年を迎え急激にオミクロン株が拡大しているが、何とか開催できるようだ。

息子は昨年、京都の大学に入学し、一人暮らし。
年明けに帰省してダラダラと過ごしているので、
昨日は休みだったが会社に連れて行った。
ちょっとは理解させないとね。

4年前娘が成人式を迎え月日の早さを感じたが、
これで山田家も全員大人の仲間入りをしたわけだ。

娘に比べ甘ちゃんな息子には昔から家を出ろと言っていた。
素直に従ったかはともかく志望の大学に合格し、下宿生活が始まった。
当初は一人暮らしの苦労をさせようと企んでいたが、
その気持ちとは関係なくコロナが舞い込み別の苦労を負うことになった。

本来描いていた学生生活はできていない。
大学はオンライン授業が多いため、友人を作るのも難しい。
部活、バイトも限定的。

ニュースを見ると心が折れた学生も多く心配したが、全く関係ないらしい。
心理的な不安はなく、そんな一人暮らしを謳歌している。
一人でも孤独はあまり感じていないようだ。
それはそれで心配なのだが・・・。

3年生になれば就職も意識することになるだろう。
この2年ではガクチカなんて言える要素はなく、別の視点を見つけなければならない。
大人との出会いも少ない。
その中で将来のヒントを探す行動が求められる。

そんな学生生活を不憫に思うが、それは息子に限らず全学生にいえること。
この環境下で未来を作っていくしかない。
僕らができることはせいぜい助言をすることくらい。

どうしても不安が先立つが、それは自分たちが勝手に思っているだけで、
Z世代と呼ばれる彼らは意外と今の環境を受け入れ、
僕たちにない能力を発揮するのかもしれない。
昭和的価値観を持つ僕らが適応できないだけ。

常に時代は変わっていく。
その時代を自分の思考と行動で対応し切り開いていく。

もし、身に付いていないのなら、これから時間をかけて身に着けてもらいたい。
少しでも可能性を広げてもらいたい。
制約された学生生活は続くが、それを楽しみに変え行動してもらいたい。

まずは成人、おめでとう!
二十歳の君に乾杯!

(明日のサントリーの広告かな・・・笑)

なかなか、やるじゃないか ランニング日記2112

まずは12月のランニング距離を報告しよう。
1ヶ月で107km。
先月12月も目標達成。
パチパチ。

ライバルたちはすっかり興味を失くしているだろうが、
黙々と頑張る姿を理解してくれる人は必ずどこかにいる。
あっ、ありがとうございます。
こちらの方もありがとうございます。

12月一年通して一番朝が訪れるのが遅い。
走り始めは大体暗い。
そして寒い。

何年走ってもこの季節になると朝走るべきか迷う。
体が拒否反応を示す。
それでも勇気を振り絞り走り始める。

そうすると段々朝日が顔を出す。
これは休日に走る戸田川緑地公園からの風景。

この時間帯がようやく気持ちのよくなるタイミング。

先月の名古屋は雪が積もったりと天候に支障をきたす日があったが、
何とか達成することができた。

これで2021年のランニングは終了。
自分でも驚いたが一年で11ヶ月が目標達成。
唯一8月のみ未達成。

せっかくなので記録を振り返ってみよう。
1月  102km
2月  102km
3月  105km
4月  102km
5月  106km
6月  101km
7月  103km
8月   83km
9月  105km
10月 100km
11月 103km
12月 107km

合計1218kmなので、1カ月の平均は101.5km。
8月は未達成とはいえ、一年通してみれば100kmをクリアしたことになる。

なかなか、やるじゃないか。

ランニングは40歳過ぎてから始めたが、これだけの距離は走ったのは初めて。
年齢と共に徐々に体力が落ちていく中、
それを維持していくにはこれを継続しなきゃいけない。
明らかにスピードは落ちているが、続けることが重要。

今年も同様の目標を立て、毎月の達成を目指す。
3月に名古屋シティマラソン、4月にぎふ清流ハーフマラソンに申込み済み。
かれこれ大会も2年参加していないので、
まずは大会を目指し今月も励むとしよう。
(オミクロンで中止はないよね・・・)

昨日現在で1月は29km。
順調な滑り出し。
今月は大幅クリアを目指し頑張ります!

食べ物のはなし 特別編 名古屋JRゲートタワーホテル

今日から仕事始め。
会社も食べ物ブログも一年間どうぞよろしくお願いします。

今年も伏見シリーズを中心にお届けしますが、
年明け第一弾は華やかな舞台をご用意しました。
たまには豪華な食事をお見せしましょう。

お邪魔したのは名古屋JRゲートタワーホテル。
15階にある「THE GATEHOUSE 」さんに行ってきました。

施設内はいくつかに分かれているようです。
この日はディナー。

夜景を見ながら食事を楽しめます。
人気食べ物ブロガーには不釣り合いなフレンチレストランですが、
ここは年明け第一弾、豪華に攻めましょう。
(くどいですね・・・)

この日は仲良く家族4人で、東京L’AS兼子シェフのおまかせフルコース。
といってもよく理解していません。
評価も高いのでお任せします。

シャンパンといきたいところですが、ここはスパークリングで乾杯。
体を整えます。

ひとくちアミューズ。

なんとかチーズといっていました。
一口で食べれます。

フォアグラのクリスピーサンド。

こちらはハーゲンダッツのクリスピーアイスを食べるように手で頂きます。
初めての食感。
シェフ自慢の一品で回りはトリュフでコーディネイトされています。

家人はフォアグラのステーキが出てくると思ったらしく、
「え~、想像していたのと違う・・・」
と大声で家族に話しかけます。
娘から「恥ずかしいから喋らないで!」
と封じ込まれてしまいました。
オバサントークは禁物です。

百合根とマスカルポーネ

どう表現したらいいのでしょうか・・・。

鹿のテリーヌ ビーツとりんごのクネル添え

上のリンゴのソースをつけます。
(表現がチープですね・・・)

濃厚なカニ味噌をたっぷりと使ったズワイガニのリゾット。

こちらは魚料理。
確かにその辺のリゾットではありません。

お酒は既に赤ワインに移っています。

牛フィレ肉の塩釜包み焼 赤ワインソース 根菜添え

こちらはスタッフが塩釜を携え、その焼き方を説明してくれました。
家人は真っ赤な赤身を頂きながら、「これは生かなあ~」と不思議なコメント。
まあ、よしとしましょう。

オプションで注文したモンドールチーズのプチシュー

お口直しの小さなデザート
ほんとに小さなデザートなので、写真は飛ばします。

そして最後はべにばな卵プリン。

最大級の濃厚なプリンでした。

レストラン内は圧倒的にカップルでしたが、一部、家族連れもありました。
人気ブロガーのようにきっと奢らされているのでしょう。
このような雰囲気の中、たまには豪勢な食事もいいものです。
とても美味しく頂きました。

ごちそうさまでした。
今年の食べ物のはなしもよろしくお願いします。

映画「ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男」

本作を観て(観てない人も)、
昨年公開された「MINAMATAミナマタ」を思い出す人も多いだろう。
どの国に限らず、どの時代に限らず世界中で同様の問題が起きている。

大手企業の論理でねじ伏せられがちだが、必ず立ち上がる正義がある。
その正しさは追及すべきだが、救われるかは別問題。
膨大な時間、労力とストレスで
人として大切なものを失くしてしまうことも多い。

正しさは誰かを幸せにするとは限らず、反対方向に向かうことも多い。
正義感が強い者を周りが支援してくれるとは限らない。
時に迷惑がられ鬱陶しい存在にもなる。

本作と「MINAMATAミナマタ」はテーマの共通性があるとはいえ描く世界は異なる。
但し本作も実話を基にした作品。
誰もが知っている大手化学メーカー・デュポンが舞台。

僕は予告編から勝手にすでに解決した問題と捉えていた。
実際はそうではない。
現在進行中なのだ。

それを堂々と映画化してしまうアメリカはさすが自由の国。
自社が悪者として描かれても平然と構えるデュポンの懐の深さにも感動する。
(実際はウラでゴリゴリやってるのかな・・・)

何気ないラストシーンは僕には衝撃的だった。
どんなシーンかは伏せておく。

こういった実話をベースにした作品の楽しみ方はいくつかあると思う。
その事実を知り社会の恐ろしさを感じる。
自分がその当事者となり(被害者でも加害者でも)自分なりの判断をしてみる。
完全にフィクションと捉え純粋に映画を楽しむ。

どれを選ぶかは自分次第だが、この類の作品は重くのしかかることも多い。
ついデュポンの現状や登場人物の行方を調べてしまったり。
ドキュメンタリーとの境目も難しい。

しかし、本作は創り込まれ完成度の高い映画。
込められたメッセージがある。

青味がかった映像も、引いたり寄せたりするカメラ割りも、
感情的になったり無表情になったりする顔つきも、
すべてが主張している。
それが緊張感を増幅させ体を揺さぶる。

僕は迂闊にもあるシーンで涙を流しそうになってしまった。
これで一件落着かとホッとしたのだろう。
しかし、物語はそれで終わることなく続いていく。
正しい表現ではないかもしれないが、ぬか喜びというやつ。

本作の主役は環境保護の活動家でもあるマーク・ラファロ。
映画のプロデューサーでもある。
役作りは多分完璧で、ちょっと頼りなさげで太っちょの弁護士を上手く演じている。
ということは敵役も・・・。

アメリカでの公開は2019年。
日本では2021年の暮れ。
何か深い理由があるのだろうか。

現実を描く意味は大いにあると思うが、恐ろしくもある。

名大社半生を振り返る その3

入社から3年間、僕は営業推進課に在籍。
いろんな企画を行っていい部門だったが、他の新人や若手と同様、飛び込み営業の毎日。
研修は1か月で終わり、雑誌などの媒体からリストアップをし、
朝から晩まで飛び込み営業をしていた。

バブル後半期とはいえ世の中は超売り手市場。
どこの企業も人手不足に悩んでいた。
かといって新人がすぐに契約を取れるわけもなく、断られる日々が続いた。
門前払いも多かった。

その繰り返しの行動が結果として精魂逞しくなり、どんな企業であろうとビビることなく、
どんな偉い方であろうと緊張することなく話ができるようになった。

初契約は岐阜のゴルフ場のTVCM。
これは地元のご縁を頂いたような仕事で実力とは言えない。
営業に出て2か月ほど経った時に中区にあるアパレルメーカーからDODA1ページの契約を頂いた。

デザイナーに自分の想いを伝え出来上がった広告は今でも記憶にある。
当時、付き合っていた彼女と本屋に出掛け雑誌を一緒に見た。
自分の実力で初めて成し遂げたという気持ちが強く嬉しかった。

その後、継続的に新規契約が取れるようになっていった。
半年で同期の女子は消えたが、他の2人とはいいライバルだった。
誰しもが自分が一番できると信じ競い合っていた。
とはいえ4年後に一人退職し、7年後にもう一人退職したので、
気づいた時には同期はいなくなっていた。

それは同期だけではない。
今、名大社の社歴で僕に一番近いのはナンバー2の高井。
それでも8年か9年の開きはある。

入社の翌年は5名、その次は3名、その次は6名。中途採用も随時。
多分、それくらい。
毎年後輩は入ってきたが、誰も残っていない。
会社の激しさを物語っている。

残ったヤツが経営を任されているだけかと思うかもしれないが、
そのあたりのことは順を追って話していきたい。

若かりし頃の記憶でいえば、入社2年目に名大社でFM番組を持った。
リクルーティング広告が流行っていた時期。
「キャンパス万歳トライアル」というFM愛知の深夜番組で、
僕は担当としてクライアント開拓と番組制作を行っていた。
番組制作といってもパーソナリティーと一緒に大学のサークルを取材し、
それをラジオに乗っけるだけのこと。

結構、ナンパな仕事。
一時期は毎週そんなことをやっていたので、他の営業から見れば、
「あいつ、遊んでるな・・・」と思われていたかも・・・。

バブル期だからこその思い出。
そうそう、この頃、会社は絶好調で売上は今とは比較にならない。
利益はともかく新聞広告主体の売上だったので金額としては大きかった。

新卒向け合同説明会「企業展」も成長著しかった。
入社2年目には研修旅行でハワイにも連れて行ってもらった。
全額会社負担。
事前に小遣いが10万円支給された。

悲しいことに僕はその小遣いをハワイに行く前に使ってしまい、
旅行時はすでにお金はなかった。
ハワイでは先輩らに奢ってもらっていたような・・・。
社長にもめぐんでもらったような・・・。

けしからん若者ですね。

続く・・・。

魂を撮ろう

ちょうど映画「MINAMATA ミナマタ」を観たタイミングで、
日経新聞の書評欄に紹介されていた。
また、何名かの友人も本書について触れていた。
運命づけられた1冊。
そんな大袈裟ではないか(笑)。

書籍の帯から映画の内容に近いのかと勝手に想像したが、映画の世界はほんの一部。
断片的な切り取りにしか過ぎない。
写真家ユージン・スミスとその妻アイリーン・美緒子・スプレイグの一生を描いている。

翻訳ではなく、石井妙子氏が取材やリサーチを繰り返し作り上げた重厚なノンフィクション。
著者の存在は初めて知ったが、実力あるノンフィクション作家。
これを機会に過去の作品も読んでみたい。
「女帝 小池百合子」は面白いのかな?。
誰か教えてもらいたい。

本書は大雑把に言えば3つの分類される。
ユージン・スミスの人生、アイリーンの人生、水俣病の軌跡。
この3つが上手くシンクロし、これまで知らなかった真実が僕にのしかかってきた。
「MINAMATA」も昨年観た映画の中では貴重な作品だが、
描かれている世界はもっと深く深刻。
その事実を知っただけでも十分に価値はある。

現代社会では考えられないが、高度成長期の日本企業や社会全般では当然の行為。
強者と弱者の関係性がここまで辛く悲しいものかと突き付けられた。
映画では社長一人が悪者だったが、実際はそんなわけでもなく、
政治を含めた社会全体がそんなムード。

むしろ正しさだった。
今の社会も何十年後に振り返ると
格差社会を引き起こした犯人が追及されたりして。

本書はどれだけ話題になっているのだろう。
僕の小さな世界では話題性はあるが、限られた世界のような。
もっと世に知られていい存在だと思う。
ノンフィクションと読む機会が減ったことを反省。
多くのジャンルを学ばないと・・・。

僕の感じ方にしかすぎないが、本書は映画を観てから読んだ方がいい。
順番は間違っていなかったと思う。
映画も書籍もおススメしたい。