僕が漫画「BARレモンハート」を読み始めたのが2018年1月。
なにがキッカケかは忘れたが、盟友サンコー櫻山社長からのおススメがあったから。

古谷三敏氏の人気シリーズのスタートは1985年。
35年前。
最新作が35巻なので、一年に一巻ずつ発行されたことになる。

僕は多い時は月に4巻ほど、
少ない時は2か月くらい空いた状態でダラダラと読み進めていた。
そして、ようやく先月末に最新刊35巻を読み終え、追いつくことができた。

酒好きの読者が多いのは頷けるし、ここでお酒の知識を得る人も沢山いるはず。
僕はほとんど忘れてしまっているけど(笑)。
このシリーズで描かれる人間関係もいい。
時にホロッし、時に笑いに包まれる。
あまり漫画を読まなかったオジサンが50代になり夢中になったレアなシリーズ。

登場するのはレモンハートのマスターとフリーライターの松ちゃん、
年中、トレンチコートにサングラスのメガネさんの3人。

この3人を中心に物語は進む。
レモンハートは基本的に現代を描いている。
読み始めた時は35年前の世界をエラク懐かしく感じていた。
当時は昭和だった。
平成に入り、次第に携帯電話が登場し、もちろんガラケーで、
それがいつの間にがスマホに移っていった。

変わらないのは3人の年齢。
いや、変わっているのか?
いや、変わっていないな・・・。
いつまでも松ちゃんは独身だし、
35年経過していれば仕事もリタイアしていてもおかしくはない。

身近に未だに女性を追いかける60歳過ぎの先輩Tさんの存在もあるが、
(すいません)
松ちゃんは年齢を重ねているとは思えない。

登場人物の年齢や背景は変わることなく、時代だけが変わっていく。
それがいい。
僕は連載中の雑誌を読んでいないが、今はマスクをしているのかな?

35巻には「土田酒造」という群馬の酒蔵を見学する場面がある。
ここに登場する星野元希さんという杜氏は実在する人物。
実際にかなり活躍されている方。

この漫画で描かれる世界はノンフィクション。
それを最新刊で初めて知った。
だからマスターのウンチクも説得力があるのか。

調べてみると古谷氏は御年84歳。
かなりのご高齢。
僕が小学生時代から知る漫画家だから当然年も取られる。

この「BARレモンハート」はいつまで連載されるのか。
最後はどんな終わり方なのか。
それも含め楽しみにしておきたい。