mugiko
小さな小さなこじんまりとした映画。
年末年始に「ゼログラビティ」や「永遠の0」というスケールの大きい映画を立て続けに観たので、余計にそう感じてしまったのかもしれない。
別の見方をすれば、女優堀北真希のアイドルムービーと言えなくはない。そんなチープな表現だと一時期流行ったアイドル映画のように思われてしまうが、本作を否定しているわけではない。
それほど興味のなかった堀北真希が可愛らしく愛おしく(同じことか・・・)思えてしまうのだ。公開されていることもあまり知られていない地味な作品だが、これを観るとファンが増えてしまいそうだ。
そういうと「翔んだカップル」の薬師丸ひろ子的な「惚れてまうやろ~」映画と思われがちだが、恋愛のシーンなんて一つもないので、それとも違う。(何を言っているかだんだんわからなくなってきましたね・・・笑)
幸せか不幸かは観客判断となる親子を描いただけの物語。それもとてつもなく小粒。そんな映画。だからこそ田舎のシーンが懐かしく、登場人物が温かく、人と人とのつながりを感じることができる。
失礼な言い方だが、大ヒットはしないと思う。抜群の評価は得られないと思う。時代と共に忘れさられてしまう可能性もあると思う。
それがいい。何気ない日々を暮らす自分たちの生活の中に、大切なものがたくさんあるはずなのに、それに気づかず過ぎていく。それを立ち止まらせてくれる良さがこの映画にはある。
聖子ちゃんの「赤いスイートピー」が流行ったのは、確か高校の頃だった。その当時、修学旅行のバスの中で同じクラスの女子がマイクで唄っていたな。今度、誰かカラオケで唄ってくれないかなあ~と思わせてくれる映画。
何のこっちゃ(笑)