森履歴書
今月の日経新聞の「私の履歴書」は森喜朗元首相。12月に衆議院選挙が行われ自民党の圧勝もあり、とてもタイムリーだ。党のいいPR材料にもなるだろう。
しかし、この連載については、どうもしっくりこない感じで読んでいた。
僕はブログで政治ネタは書いたことがない。今後も今のところ書くつもりはない。自分がそれを書くのに相応しい知識と考え方を持っていないのが大きな理由だが、仮に書いたとして、その内容がイコール会社の考え方と誤解を与えてしまうことに危惧を感じる点もある。(そんな影響力はないので、気にする必要もないのだけれど・・・)。
従って、今回のブログも政党支持や批判を言いたいわけではない。あくまでもその姿勢について疑問を感じたにすぎない。
この森元首相の連載は、ある意味痛快で、本音がストレートに書かれていると思う。新聞やTVを通じて取り上げられることのない政局の裏側を表現されているのもいい。
しかしである。一ヶ月の連載を通して、政治家の仕事とは一体何だろうかと疑問に思ってしまった。書かれている内容のほとんどが、党内での権力争いや派閥内での人事に関わることばかりで、肝心な日本の方向性や海外との交渉事などの事柄はあまり見られなかった。
それを書いていけないという規制があるかどうか知らないが(そんなのはないと思うけど)、あまりにもあるべき姿を描く場面が少ないのは寂しかった。
もしかしたら、今朝と明日の最終回で集約されるのかもしれないが・・・。
森元首相の豪快な性格が伝わってくる良さもあったが、政治家に対しての不信感を抱いてしまったのは残念。
いい裏切りを残りの回で期待したい。