今月の日本経済新聞のコラム「私の履歴書」はテンプスタッフ社長の篠原欣子氏。我々に近い業界ということもあり、興味深く楽しく読ませてもらった。
rishino136
同じ人材ビジネスでも派遣業界とうちのような就職情報サービスとは業務の在り方は全く異なる。しかし、人ありきのビジネスでクライアントは業種も企業規模も問わない点ではやはり近い。
創業の苦労から直近までの過程は初めて知ることばかり。ここ最近はM&Aを繰り返し、企業規模も主たる業務も拡張の一途をたどっているが、それがここ6、7年に集中していることは知らなかった。
僕が新卒で会社に入社した時にはまだ新卒採用すらやっていない企業で、この20年での業界内でのポジションが今回の「私の履歴書」で理解できた。
この間、目まぐるしく企業が成長していく姿を篠原氏の行動と共に感じることができたのは自分にとってもかなり参考になった。社員を上手く活用しながら成長させているわけだが、結局はトップの決断が全てになることも・・・。
こんな言い方は大変失礼で叱られてしまうが、こんな元気でモーレツなオバサンは日本にはいないんじゃないか(笑)。
もうすぐ79歳になられようとする年齢で現在もバリバリの現役。起業して40年。一代で東証一部に企業を上場させ、55社のグループ会社を持つ方と比較のしようがないが、僕なんてハナタレ小僧にもならない。
逆の見方をすれば、年齢的にも体力的にも何でもできると捉えることも可能だけど。
それにしても篠原氏の人生は痛快でパワフル。結婚相手から逃げ出した話や留学時代のトラブル、とても経営戦略があるとは思えない起業当初など、このコラムを読みながら何度も吹き出してしまった。もちろん好感の意味を込めて・・・(笑)。
しかし、その経験の一つ一つが今の会社に繋がっているのだろう。一見、どうでもいいように思える行動が後々、いい意味で響いているのだろう。そして、何よりも人間味あふれる魅力的な人物。
多分、篠原氏にお目にかかる機会はないだろうが、何かの偶然があったら幸いだ。業界の集まりでもないかな。
ちなみに今日はなんと朝から山登り。初めて御在所に登頂する。その前に最終回を読み終えることができた。
1ヶ月間、ありがとうございました。