これからも前向きに 名大社会長ブログ

映画「追憶の森」

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最近、過酷な自然を生き抜く映画に巡り合っている。
「レヴェナント: 蘇えりし者」は復讐するために生き抜いたが、
本作は愛する人と寄り添うために生き抜く。
こんな映画ばっかり観ている(笑)。

好んで選んだわけではないが、理由はあるはず。
自分でも気づかないうちにより危機感の先にある未来を選択しようとしているのかもしれない。
(意味不明な表現だな・・・)

結局、人間なんて小さな存在は自然の中で学ぶしかない。
マシュー・マコノヒー扮する主役アーサーもそれ。
愛する奥さんを思いもよらないかたちで亡くし、
過去の自分の振る舞いに後悔の念を駆られている。

その夫婦の描き方は特別でもなく、ありふれた世界ともいえる。
多かれ少なかれ長い夫婦生活を過ごしていれば、こんなケースは訪れる。
それは我が家もでも考えられること。
些細なことで諍いも起きるだろう。
そう考えると他人事とは思えなかったり・・・。

この映画を観て、自省する男性諸君は多いのではないのかな。
こんな表現をするとチープな感じになってしまうが、そうではない。
自然と対峙しながら、これまでの人生と愛する人との時間を振り返る。
どんな生き方をしようと後悔しか生まれてこないのだろうか。
それは幸せな瞬間を重ねていてもである。
映画を観終わった後、嫁さんをもっと大切にしなければ、
感謝しなければと思ってしまった。
自分勝手な男性諸君、観るべきですよ(笑)。

登場人物はほぼ3名。
スケールも大きいとは言えない。
しかし、世界は勝手に広がっていく。
人が生きていく上で大切なことを教えてくれる。
しみじみと観るべき映画である。

本作の舞台は日本。富士山のふもとの青木ヶ原。
アーサーはアメリカから日本へ向かう。
新幹線にもタクシーにも乗る。
生活に馴染みがあると違和感を感じてしまうシーンがある。
新幹線ではお互い知らない者同士が向かい合って座ることはない。
また、タクシーも右側のドアを自分で開けることはない。
小さなことだが、気になってしまった。
こんなことも映画を観るから楽しめること。

GW休暇中の朝一の上映で観たわけだが、お客さんは僕ともう一人だけ。
二人で映画館を占有していた。
多分、興行成績は厳しいと思う。

それが理由ではないが、世の男性諸氏は観た方がいい。
配偶者を大切にした方がいいと・・・。

「理」と「情」の狭間

otuka1604

昨年、世間を騒がした大塚家具の親子喧嘩。
しかし、この親子喧嘩というのはワイドショーが面白おかしく伝えたネタで
必ずしも正しい表現とは言えない。
あの情報の流し方だと同族経営は最低だと思われてしまう。
それは残念なこと。

僕もファミリービジネスアドバイザーとして、
講演などで何度かこの大塚家具のケースは話をさせてもらった。
違う視点で話させてもらったが、
ネタという意味ではあまりワイドショーのことを悪く言えないのかもしれない。
ちょっと反省・・・。

本書を読んで、改めて大塚家具が抱えていた問題が浮き彫りとなり、
以前よりもその真相が理解できた。
著者が客観的で冷静な立場であることを前提にすれば、
大塚久美子社長の取った行動は正しい。

同族企業の2代目として、カリスマ創業者から跡を継ぐ者として、
株式公開を果たしたファミリービジネスの在り方を正面から捉えようとしている。
今はまだ騒動のさなかで、業績に対しても一喜一憂する状況かもしれないが、
場合によっては、数年後、高い評価を得られるかもしれない。
あの時の英断が日本のファミリービジネスの悪しき習慣を変えた!とか・・・。

それは言い過ぎかもしれないが、
ここには多くのファミリービジネスが抱える問題を開示し、
後継者が判断すべき事象や起こすべき行動が描かれていると思える。
あくまでも著者がより客観的で冷静な立場であればだが・・・(笑)。

中身は大きく異なるが、ドラマハゲタカの「サンデートイズ」を思い出してしまった。
「あ~、なるほど!」とうなずいた方、流石です(笑)。

正しい行動はあるにせよ、どこを味方、誰を味方につけるかも重要。
正直なだけでもダメですね・・・。
プロキシ―ファイトとか、スチュワードシップとか、
知っているようで曖昧なものも明確になったし・・・。

大塚家具のコーポレートガバナンスに言及した本書であるが、
後半になるとその範囲は国内の上場企業に広がる。
これまで優等生であった企業に対しても批判的なコメントも述べられている。
社外取締役の必要性などコーポレートガバナンスの変化や
政治的背景を基準にした企業の取り組みについてもバッサリと切られたり・・・。
ファミリービジネスに留まっていない。

言わんとしていることは理解できる。
今の法律に照らし合わせば当然のことともいえる。
しかし、判断は難しい。
上場企業でなくても許されないことはあるだろう。
日本の大半を占めるオーナー企業が読んだらどう感じるだろうか。
必ずしも共感はしないだろう。
自分がどうすべきか考えさせられてしまった・・・。

本書のタイトルは『「理」と「情」の狭間』。
これほど絶妙なタイトルはない。
その狭間に立つ者も多いだろう。

揺れ動く方には是非、読んでもらいたい。

食べ物のはなし 番外編 ネギ塩ワンタン麺

今日はみどりの日。みどりと言えばJR山手線です。
どうしたことか僕はJR山手線五反田駅に立っていました。
なぜここにいるのかは分かりません。
何かに導かれてここに吸い寄せられたようです。
みどりは不思議な力を持っています。

「孤独のグルメ」の井之頭さんのように周りを見渡します。
右も左も分からない土地です。
勝手知った円頓寺周辺とは大きな違いです。

「オレはここでどこに行けばいいんだ・・。」
自問自答しながら彷徨います。
銀座をスイスイ歩く自分とはまるで別人です。
東京は広いと改めて感じてしまうのです。

しかし、名古屋の人気食べ物ブロガーとして恥ずかしい姿は見せられません。
勇気をもって臨まねばなりません。
「すいません、このあたりで美味いラーメンのような食べ物を食べさせてくれるお店はありませんか?」
中途半端な質問を投げかけます。

「ラーメンのような?あっ、あっちの方に美味いワンタンの店があるよ。」
いかにも五反田が似合うお兄さんが答えてくれます。
あっちの方に歩いていくと「広州市場」さんがありました。

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お店の外には人が並んでいます。
どうしようかと迷いましたが、ここは人気食べ物ブロガーとして諦めるわけにはいきません。
行列に並びます。

先頭のお兄さんが見ているメニューを覗き込みます。

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「えっ、こんなに種類があるんだ。これは困ったぞ。」
と心の中で呟きます。
しばらくすると店内に案内されました。

「えっ~と、まずは生ビールとワンタン3種盛りをお願いします。」
ここはワンタンを見極めなければなりません。

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「お~、こんな感じか。なかなか、やるじゃないか。」
と賑やかな店なので少々声に出しても誰も気づきません。
カウンターにあるたまねぎソースやラー油をかけていろんな味わい方を楽しみます。
体がワンタンで落ち着いたところで次に挑みます。

「さてと、どうするかな・・・。」
メニューを眺めるといろんなワンタン麺が並んでいます。
大体は一つの丼にワンタンが10個入っています。
「これはワンタン仮面になってしまうな。ハハハッ。」
と明らかにくだらないそれでも五反田的なギャグを飛ばしながら、
「すいません、ネギ塩ワンタン麺をください。あっ、あと生ビールも。」
とお店に失礼のないように注文します。

ネギ塩ワンタン麺 760円

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「お~、なるほど。これはいろんな楽しみ方ができるなあ~」
と喜びを噛みしめながら食べ始めます。
こんなお店は円頓寺にはありません。
名古屋にもありません。

いい感じでお店も回転しています。
僕はビールを飲みながら店内を見渡し、ひとり頷きます。
「うん、なかなか、やるじゃないか。頑張ってくれたまえ。」
ちょっと上から目線になりながらお店を出ます。

時に街を彷徨うのもいいものです。
ごちそうさまでした。
次回は多分、名古屋に戻ります。

なかなかやるじゃないか。ランニング日記1604

気持ちよく走れる時期は少ない。
この4月はその中でも最も気持ちがいい季節。
桜を眺めながら走ることもできる。
例年であれば近くの戸田川緑地公園の桜を横目に颯爽と走る抜けるのだが(笑)、
今年はタイミングが悪く一度もそのチャンスがなかった。
それは残念で仕方がない。

かといって4月が走れなかったわけではない。
ジムも含め、小まめにせっせと走っていた。
ブログにも書いた根尾淡墨桜マラソンの33kmRUNもあった。
結構、ハードな大会だった。
先日送られてきた完走証。記録は自分で書く。

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写真も自分で貼る(笑)。

この大会の練習のために前週は16kmの距離も走り込んだ。
フルマラソンランナーから見ればしょぼいとは思うけど・・・。

4月3週目は1週間で31km。
翌週は38kmを走った。
こんなペースなら100km目標なんて楽勝だと思われるだろう。

えへん!
そう。楽勝なのだ。

4月の走行距離はなんと101km。
なかなかやるじゃないか!
目標よりも1kmも余分に走ったわけだ。

なんとなく軽蔑の眼差しがこちらのほうに・・・(汗)。

楽勝でもなんでもない。
ギリギリクリアしただけ。
やっぱり月間100km走るって簡単じゃない。
この程度の走りしかできないから足が攣っちゃうんだろうけど(苦笑)。

前回の100km達成が昨年の5月なので、ほぼ一年振り。
目標達成は一年に1回きり。
出来の悪いランナーとしてはこの程度なんだ。
少なくとも東京のライバルには勝っていると思うけど。
こちらは楽勝かな。
名古屋のライバルは微妙だな・・・。

今シーズンの大会は終了。
昨年走ったぎふ清流マラソンはあまりにも暑いのでエントリーしなかった。
これで秋まで出場する大会はない。
結局、今シーズンでハーフマラソン以上を走ったのは4月の1回だけ。
あとは安城マラソンの10kmの部門に出たのみ。
マラソンを始めてから最も少ないシーズンとなった。

これでは速くなることも体力が増すこともない。
だが、このままフェードアウトするわけにもいかない。
来シーズンは今年よりは確実に出場せねばならない。

そのためにもこの5月もコツコツと走り続けたい。
目標はクリアできないと思うけど・・・(笑)

プラチナフォーラムでの学び その2

「日経トップリーダー プラチナフォーラム2016」の第二弾。

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3つ目は全盲の弁護士 大胡田誠氏の講演。
読みづらい苗字だが、おおごだと呼ぶ。
僕は今回初めて知ったのだが、
大胡田氏のドキュメンタリーや彼をモデルにしたドラマも制作されている。

テーマは「あきらめない心の作り方」。
大胡田氏が失明し、コンプレックスから脱出し、弁護士を目指し猛勉強。
その苦労の結果、司法試験に合格し、現在は同じく全盲の奥さんと2人のお子さんを育てている。
その半生について話を伺った。

何度も涙が出そうになった。
彼の苦労を思えば僕の半生や苦労なんて、屁みたいなもの。
何不自由なく育ってきたわけだし、育ててもらった。
改めて親に感謝しなきゃいけないし、
自分の子供にもこういった方が社会で活躍する現実を知ってもらいたい。

いくら弁護士資格を取っても、仕事にハンディはついて回る。
しかし、そのハンディをハンディと思わせない仕事ぶりは敬服するばかり。
依頼者との信頼関係が目の見えない弁護士にとっては一番大切であり、
その関係性を築くために相手を徹底的に信頼する。
当たり前に思えるようなことを僕自身も軽んじてしまう。
そんなことは自分が気づかないだけで度々あるはず。
人として大切なことを教えてもらった。

そして、最も印象に残った言葉。
「『もう無理だ』と思った時が夢に一番近づいたとき。」
それはそれだけ努力を重ねている証。
努力の量に比例しているという。
キミはもう無理だと思えるほど、頑張っているか?
そう問われているような気がした。
反省・・・。

できない理由もできる理由も必ず見つかるんですね。
これまでの経営者の講演とは一線を画したが、感動的だった。

そして、最後は日立製作所元社長 川村隆氏。
あの「ラストマン」の著者で、少し前に日経の「私の履歴書」も書かれていた。
ブログを書いてて気づいたが名古屋市長と同じ名前なんですね(笑)。
これまでの経歴を拝見するかぎり、厳格で固い方とイメージしていたが、
実際は温厚で結構ユーモアも持ち合わせている方であった。

日立のV字回復の話はデカすぎて想像がつかない。
戦後ワーストの7873億の赤字と言われてもピンとこない。
2億の赤字と言われた方が、ズッシと体が重くなる(笑)。
しかし、それは僕のような小さな人間の思うことで、
国内外合わせ30万人を超える従業員を抱えていたら、そのプレッシャーは半端ない。
トップリーダーのあるべき姿を語ってもらったが、ここは割愛(笑)。

他のトップリーダーと比べ特別なことがあるわけではない。
しかし、エネルギッシュでありながら、冷静沈着さが求められる。
大きい組織であれ、小さい組織であれ、求められるリーダーは大差ない。
しかし、大きい組織の方が抵抗勢力の数が多く苦労しそうだと講演を聞きながら感じてしまった。
こちらも勉強になった。

今日もとりとめなくまとめただけのブログ・・・。
たまには一日中トップの講演を拝聴するのもいいこと。
少しでも吸収できるところは吸収し、真似もしていけばいい。

いい機会をありがとうございました。

プラチナフォーラムでの学び その1

先週27日は東京で開催された「日経トップリーダー プラチナフォーラム2016」に参加。

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「日経トップリーダー」購読者のプラチナ会員は無料で招待なのだ。
当日初めて知ったことだが、昼食のホテルビュッフェも無料。
なかなかいいサービス。

メインとなるプログラムも、いい学びになったので備忘録的に2回に分けて記しておきたい。
ブログで紹介するのは4つの講演。
今日はタビオ会長越智直正氏と元LINE社長で現在はC Channel社長の
森川亮氏の講演をまとめるとしよう。

「靴下屋」を経営するタビオの創業者 越智氏はちょくちょく日経トップリーダーに登場。
先月7の送られてきたCDも越智氏の講演であった。
正直言って、とても聞き取りにくい。
何度もCDを聞いたが、なかなか理解できなかった。
今回の講演はCDとほぼ同じ内容。
聞き取りにくさは相変わらずだが(スミマセン)、
直接話を伺うため、格段に理解することができた。

するとどうだろう。
改めてCDを聞くとスムーズに理解できた。
す~っと体に入ってくる。
やはり何度も聞かないと自分のものにならないことが多いですね。
言いたいことはそんなことではない。
ここで語られた講演内容。

テーマは「戦わない経営 中国古典の教え」
越智氏は中学卒業後、丁稚のような状態で靴下問屋に就職し、
荒波に揉まれながら自分で事業を興す。
波乱万丈な人生を送り、現在に至ったわけだが、
経営において参考になったのが中国の古典だという。
「孫子の兵法」は丁稚時代に古本屋で購入し、最初は全く理解できなかったが、
全て暗記するまで読み込み、その通りに実践していたという。
ここまで語り継がれた歴史書は間違いない。

ここ50年くらいで書かれた経営書なんて役に立たない。
そんなことを仰られていた。
最近のビジネス書ばかり読んでいる僕はハッとさせられた(笑)。
長い歴史には”真理”が書かれており、社長は”真理”をつくことが仕事という。

社長が社員を頼りにすることが重要で、仕事はどんどん任せておけばいい。
自分で知恵を出すのも限界があるのなら、人の知恵を使えばいい。
社長は深刻になったらダメ。
特に中小企業の経営者はやりたい放題でいい。
経営者が一番大切なのは夢。
そんなことを熱く語られていた。

僕が実践していることもまんざら間違っていないと都合のいい解釈をする
と共にもっと夢を語らなければいけないと反省。
夢というよりは理想しか語れていない自分はまだまだ程度が低い。
もっと理想を大きくし夢に導かねばならない。
と素直に反省。

そして、森川氏の講演。
テーマは「成功した瞬間から、成功体験を捨てる組織の作り方」

森川氏の様々な業界での経験を通し、感じられてきたことを語られていた。
ここで強調されていたのが変化への姿勢。
最近、未来を予測する書籍の出版が少ないのは、あまりにも変化が早すぎて、
著者が出版した頃には時代が変わっている可能性が高いためだという。
森川氏の目から見れば日本は変化をしない国。アジア諸国は変化を楽しんでいる。
そう考えられているようだ。

特許がイノベーションを起こすネックになり、
歴史やブランドが変わりにくい環境を作っていくとも言われていた。
LINEを作ってこられた方の視点は僕のような平凡な物事の視点を持たない者とは大きく違う。
学年は同じはずなの能力の差はここまで開いてしまうものなのか・・・(笑)。

やっぱり一本のブログにあれもこれも入れようとするのは限界があるのかも・・・。
参考になるような内容は書けなかった気がする(苦笑)。
まあ、全部披露するも勿体ないしね。

明日は別の講演を紹介したい。
個人的にはその講演が一番良かった。

明日、ちゃんと書けるかな・・・。

静かなゴールデンウィーク

今日からゴールデンウィーク。
名大社では今日から5月1日、5月3日~5日の3連休が2回という何とも中途半端な休暇。
自分が決めておいていうのもおかしな話だが、
1日出て3日休み、1日出て2日休むという集中力を欠く感じ(笑)。

有給を使って10連休にするメンバーがいるかと思いきや誰もいない。
そんなに遠出したくないのか、有給が取りにくいのか分からないが誰も休まない。
みんな、会社が好きなんですね。
そう解釈しておきたい(笑)

さて、僕のGW休暇の予定と言えば・・・。
ほとんど予定がない。
実家に顔を出すのと会社のメンバーとゴルフに行くくらい。
一度、家族で豪華な食事しようと考えているが子供たちの方が忙しく、思うように決まらない。
美味いメシでは子供たちは釣れなくなってきた。親離れし始めた。
そう解釈しておきたい。

あまりにも予定がないので、先日、マラソンを走った友人と登山に行く約束をした。
そのことを嫁さんに告げると
「ふ~ん、あっ、そう。余計なもの買わないでね。」と一言。
ギクッ。すべて読まれている。
僕には関心がないものの、きっと登山用具を買うだろうと見抜いていた。
一度だけ使った登山用のシューズとストックは持っているので、
それらしいウェアでも買おうと思っていたが、あっさり釘を刺されてしまった。
長く生活するとお見通しなんですね。
僕は全然見通せないけど・・・。

あとは何するか。
経営者らしくじっくりとインプットに努めたい。
体を鈍らすわけにもいけないので、適度な運動、ランニングもしたい。
あとは・・・。

これはあまり気が進まないのだが、庭の草むしりをしなきゃいけなそうだ。

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こんなふうにすっかりボーボー状態。
昨年も草むしりをやらされた。
確かラベンダーを雑草と間違え引っこ抜き、嫁さんにえらく叱られた記憶がある。
とても岐阜の田舎者とは思えないお坊ちゃまのような行為(笑)。
今年はあらかじめ強制的にチェックさせられそうだ。

そんなことくらいしかないゴールデンウィーク。
華やかなことはひとつもない。
今年に限らずここ数年はずっとそんな気がする。
会社にも行こうかと考えたが、あまりにも悲しいのでそれは止めにしておく。

対外的には自分を高めるために時間を費やすと言っておこう。
僕のようなオジサンが世の中には多いのではなかろうか。

仕事で忙しい方も、遊びで忙しい方も、静かな方もいるだろう。
みなさん、有意義な時間を過ごして下さいね。

映画「レヴェナント: 蘇えりし者」

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何度も映画館で予告編を見せつけられた。
何となくストーリーは読めた気がするが、何度となく観るうちに、
またディカプリオがオスカー受賞を報告を聞きた段階で、
これは観なければと思ってしまった。

実に単純なストーリー。
少し前に観た「マネー・ショート 華麗なる大逆転」の難解さとは比較にならない。
言い方は悪いが、ただの復讐劇である。
息子を殺された父親の壮絶な生き様を表しているだけ。

しかし、2時間半を越える上映時間は全く気にならない。
のしかかる映像の迫力が映画館全体を緊張感で覆っていた。
両隣りの席が空いていたから良かったが、
時々「うわっ」とか「お~っ」というようなため息にも似た声が自然と出てしまった。
今年観た映画の中では(まだ10本目ですが)、一番面白かった。
あくまでも現時点で・・・。

ディカプリオ扮するグラスの熊との格闘シーンはCGだと思うが、
それ以外はほぼ自然のあるがままを撮影しているのだろう。
あの極寒の風景を観ているだけで、こちらまで寒気が及んでくる。
魚を鷲掴みにして食べるシーン、
馬の死体を寝袋(?)代わりにするシーン、
熊に引きずられるシーン、
傷だらけの身体を火で消毒するシーン、
目を覆いたくなるが見逃せないシーンが鮮明に記憶に残る。

僕の友人はあの環境だと3分しか生きられないと言っていた。
僕は映画を観ながら、半日しか生き残れないなと感じていた。
少しだけ僕の方が長生き(笑)。

凄まじい生命力だった。
子を想う親はここまで強くなれるのか。
とため息に似た声は完全にため息に変わった。

僕は特にディカプリオが好きなわけではない。
いくつか作品は観ているが、大きく印象が残っていたわけではない。
しかし、本作は違う。
これだけ迫力ある演技は初めて観た。
それだけでも感動もの。

今回はいつもに比べ真面目に書いた映評ブログ。
(そうでもない?)
次回は真面目に書く日本映画に出会ってみたい。

食べ物のはなし 円頓寺シリーズ その40

気がつけば円頓寺シリーズも40回を迎えました。
あと10本書くと50回になります。
(簡単すぎる計算です・・・。)
これはもうギネス級ではないでしょうか?
ここまで円頓寺を追っかけた食べ物ブログは存在するでしょうか?
50回に到達したら、誰か表彰してくれないでしょうか。
新聞やテレビの取材が押し寄せてこないでしょうか。
妄想が頭の中を駆け巡ります。

冷静にならなければなりません。
ハートはバチバチを燃え上がっても、頭の中はクールでなけれななりません。
そんな時は天ぷらが似合います。
四間道にある「松月」さんに行ってきました。

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まだ2年に満たない新しいお店で、席はカウンターのみ。

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揚げたての天ぷらを「はふ、はふ、うおぉん、うおぉん」と言いながら食べるのです。
人間火力発電所になるにはピッタリといえるのです。
(おっ、久々に登場しました・・・笑)。

こちらは予約制、コースのみの提供になります。
まあ、ゴールデンウィーク前なので、豪華な食べ物ブログでお送りするのです。
天丼を食べる感覚ではお邪魔できませんね・・・。

6800円コース 
なかなかやるじゃないか・・・。
天ぷらの王様と言えば海老ですね。

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天ぷらの海老はどれだけでも食べれそうな気がします。
笑顔の優しい職人さんが一品一品丁寧に揚げてくれます。

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これは天ぷらといえるのでしょうか?

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一応、海苔は揚げられていますが、
上に乗っているウニと湯葉は天ぷらではありません。
主役はどちらなのでしょうか。絶妙のバランスです。

ほたてです。変なものを想像しないでください(笑)。

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飲み物はビールからワインに変わっていきます。

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椀物を含め、他にもいくつか出てきます。
珍しいアボカドの天ぷらです。

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チーズが振りかけてあります。
どう説明していいかわからない味です。
美味しいです。

〆の食事は天茶漬けか、かき揚げか、丼が選ぶことができます。
ここは男らしくかき揚げ丼です。

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「はふ、はふ、うおぉん、うおぉん、オレはまるで人間火力発電所だな・・・」
そんなセリフが似合います。
ガッツリ食べたいですね。

こちらはデートでも接待でもおススメです。
天ぷら屋さんって、ありそうであまりないのが名古屋じゃないでしょうか。
そんなこともないかな・・・。

円頓寺の夜を楽しませてくれそうなお店はまだまだありそうです。
ごちそうさまでした。

ゆるりゆるりと33kmマラソン

一昨日の土曜日は根尾淡墨桜マラソン。
非公式の大会なのでほとんど知られていない。
僕も大学時代の友人から誘われ、
タイミングが良かったので参加したのだが、実態は何も知らず。

受付場所となるのは岐阜・長良川沿い。
高橋尚子記念碑の前。

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受付もこんな質素な感じで、すっかり商業化したマラソン大会とは随分異なる。

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距離は33kmと長い。
ハーフ以上を走ったのが、昨年のぎふ清流ハーフマラソンなので、ほぼ一年振り。
この距離を走り切る自信はなかったので、申し込んだ後、
やや後悔したがそんなことを言っても仕方ない。

この大会はタイムは競わず、本人が想い想いで走る。
スタートの号令もない。
各自適当に走り始める何とものどかな大会なのだ。

しかし、道のりは長く険しい。
ゴール地点は桜で有名な淡墨桜公園。
ちょっと考えれば分かることだが、いくつもの山を越えなければならない。
何も考えずに申し込んだことを少し悔やんだ。
(グジュグジュ言うな・・・笑)。

僕は友人とゆっくりとスタート。
最初の10kmは談笑しながら走る。
公式な大会であれば道路はふさがれた状態で通りのど真ん中を走るのだが、
これはあくまでも非公式。

こんなふうに地下道も走るし、民家の前も普通に走る。

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途中にあるエイドものんびりとした雰囲気。

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こんな感じなら33kmも走れるんじゃないかと途中でコンビニに立ち寄り、
ガリガリ君を食べてみたり・・・。

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写真もあちこちで撮ってみたり・・・。

しかし、実際は甘くなかった。
少しずつ上がる気温。

登り坂が徐々に体に負担を与えていく。

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おまけにキロ表示が一切ないため、自分がどのあたりを走っているかさっぱり分からない。
距離が分からないので、自分のスピードも分からない。
エイドは3ヵ所しかないため、友人に借りたリュックにスポーツドリンクを入れ、
水分補給しないと体が持たない。

景色は素晴らしい。

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だが段々と見えるランナーも少なくなっていく。

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コースが合っているかも不安。

25km過ぎたあたりから、ふくらはぎもピリピリし始めた。
沿道での声援やあと○キロという表示があれば、モチベーションも維持できるが、
ゴールが見えないのは精神的に与えるダメージも大きい。
単なる言い訳だが、心も折れて、27km越えたあたりからは歩いたり、走ったり・・・・。

淡墨桜の標識も見えてきたが、気持ちは乗っていかない。
まだまだ弱い人間です・・・。

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ラスト1キロになってようやく看板も出てきたが、
こんな橋はゆっくり歩くのがいいだろう。

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最後、凄い上り坂を登りゴール。

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すっかり新緑の淡墨桜が待っていてくれた。
手元の時計では4時間ちょっと。
これは正確とはいえない。信号待ちなんかは止めていたりしたので・・・。
それでも無事にゴールでき、ホッと一安心。
歩いているランナーが多かったので、何だか救われた。
これは弱さだね(笑)。

この大会はゴールからバスで移動し、近くの温泉に運んでくれる。
そして、昼食も付いてくる。

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疲労困憊だが、体はアルコールを求めていたようだ。
美味いビールを味わえたということはまだまだ力を出し切っていない証拠。
ハーフは走れてもフルを走る体力は今はないのだけれど。

結構、ハードな大会でした。
お疲れさまでした。