これからも前向きに 名大社会長ブログ

個人面談を終えて・・・。

昨日で全員の個人面談が終了した。
先週から約2週間。
一人あたり1時間の面談だったので、僕のこの2週間の業務はほぼこれが中心。
その間、打ち合わせや来客、ラジオ収録や講習なんかがあったため、
自分の机に座りじっくり仕事をする時間はあまりなかった。
日報もまとめて読んだりとルーティンな仕事が疎かになったのはちょっと反省。

個人面談では今期の振り返りから満足した点、課題、不満点、
これからの自分の役割など様々なことを聞くようにしている。
できるだけ相手に喋ってもらうように心掛けてはいるが、
つい自分が喋ってしまうことも多い。
これも反省。

ある程度今期の自分に満足している者もいれば、全く満足していない者もいる。
仕事に対しての想いは少しずつ差があり、
その捉え方も今の自分の立場を象徴するようで感心する点が多い。
そして、僕が気づかない点を気づかせてくれる。
それは実に有難い。

僕はできるだけ一人ひとりを公平に客観的に見ているつもりでも実際はそんなことはない。
他人が他人を評価すると全く違った側面が垣間見え、新たな視点が生まれたりする。
社歴や経験を問わず、語りかけないと気づかない点も発生するわけだ。

僕に対しての苦言が出るのもこの個人面談。
それは単なる個人批判ではなく、
会社目線で僕が足りないことを指摘されることもしばしば。
それについてはドキッとさせられる。図星をついているわけだ。
まだまだ会社として未熟な点も露わになり、
いい気になりかけた自分を見事に蹴落としてくれる。
その繰り返しが少しでも理想の会社に向かう姿なのかもしれない(笑)。

制度においてもいくつも提案が出てくる。
いい案については、即刻採用で来期からすぐスタートする。
日常的にそんなことが行われればいいのだが、
普段の業務に忙殺されているとこんな機会しか主張できないのも事実。

個人的にこの面談はかなりくたびれて落ち込むことも多いが、
ノー天気な性格を戒めるのは重要な場といえるだろう。
落ち込ませるのはお互い様か・・・(笑)。

明日は幹部が集まっての研修会。
今期の仕事も今週がヤマ。
来週はちょっと楽になるのかな。

みなさん、個人面談、お疲れさまでした。

食べ物のはなし 番外編 ラーメン味玉もやし増

それでも、私は迷っていた。
前回の食べ物ブログで食べ物ブロガーとしての果たすべき役割を再認識したはずだった。
それについては何の迷いもない。
実直に伝え続けることが私に課せられた最大の使命であることを・・・。

迷っているのは、やはりこの文体である。
新たなスタイルでこれまでになかった高尚な読者を獲得してきたのは事実。
一方で、これまで私を支持してくれたファンが不満を漏らす機会も増えてきた。
実際にクレームに近いコメントを頂くこともあった。
どっちの方向が正しいのか、私は迷っていたのだ。

人は変わらなければならない。
企業であれ人であれ、ある時期を境に次のステップというべきか、
別のベクトルというべきか、進むべき時が訪れるもの。
結果、失敗するケースも多く、私はそんな場面をいくつも見てきた。

この日も歩きながら、この先どうすべきか考えていた。
気づいた時には柳橋中央市場に辿りついていた。
市場内にある一軒のラーメン店「大河」。

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市場はほとんど店じまいし、一部の飲食店が開いているのみ。
一般の方には馴染みがないといえるだろう。

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自然と私の足はそちらに向かった。
深い悩みを抱えようと嗅覚のままに体が反応していた。

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「すみません、ラーメンと味玉、そして、もやし増でお願いします。」
無料のものはつい頼んでしまう。いくら深い悩みがあろうとも・・・。

「おまちどうさま」
市場らしい恰好をした店主が元気よくラーメンを運んでくれた。

ラーメン+味玉+もやし増 750円

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「お~、この山盛りの感じ、なかなか、いいじゃないか!」
思わず言葉に出てしまった。
それは以前の私ではない。
今の私である。
いや、そんな表現は相応しくない。

僕は勢いよくラーメンを食べ始めました。
市場を吹き抜けていく風が一層、ラーメンを美味しくさせます。
「いいぞ、いいぞ、こんなラーメンが食べたかったんだ。」
途中からテーブルに置いてある辛味を投入します。
もやしとラーメンと絡み合って、違う味を楽しむことができます。
冷たい風が逆に心地よく感じます。
気づいた時には以前の僕に戻っていました。

「なんだ、なんだ、やっぱりこっちが正解なんじゃないか。ハハハッ・・・」
自然と笑いがこぼれてきます。
隣のお客さんが不思議そうな、ちょっと軽蔑した眼差しで僕を見つめます。

「ほっといてくれよ。」
僕は心の中で呟きました。
どうやら迷いは消えたようです。

ごちそうさまでした。
来週からも頑張ります。

「ゴルフ人生と時間」

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祝日の昨日はとってもレアな機会を頂いた。
作家 伊集院静氏の講演が岐阜県可児市で行われ、そこに参加させてもらったのだ。
一般的にはクローズの講演で、特別な方だけ参加することが出来る。
とっても勿体ぶった表現だが、必ずしも間違いではない。

僕の食べ物ブログの師匠でもある「肉のくまざき」の熊崎社長にお誘い頂き、
参加させてもらったのだ。
写真の通り明智ゴルフ倶楽部の40周年の記念イベントで会員と知り合いが1名のみ参加資格がある。
僕はその一人に選ばれた。
コツコツと食べ物ブログを書く意味もあるというもんだ(笑)。

ご存知の方も多いと思うが、伊集院氏は講演をほとんど行わない。
それだけでも貴重だと思うが、それも岐阜の田舎で行われるなんてかなり珍しい。
なぜこんなところまで来られたかは不明。
翌日、主催者のゴルフ場でラウンドしたらしいが、それだけが理由なのかな・・・。

今回の講演テーマは「ゴルフ人生と時間」。
どんな話をされるのかを期待したが、実際はあまり関係なかった。
伊集院氏の感じるままに話をされた内容で、このテーマとどこまで結びついていたかは正直微妙・・・。
それでも終始、笑いの絶えない内容だった。
「大人の流儀」シリーズで書かれている男くさい面はほとんど感じることはなかった。

逆にそのことがイメージと異なり、面白おかしく聞くことができた。
ゴルフに精通する伊集院氏曰く、
ゴルフのボールが曲がる人はしっかりとしたマジメな人が多いという。
その反対でゴルフが上手すぎる人の人間性はとんでもないらしい。
ゴルフの上手さと人間性は反比例するようだ。

そこで初めて理解できた。
僕がゴルフを下手くそな理由が・・・。
な~んだ、そういうことだったんだ(笑)。
よ~く、理解できました。

それを聞けただけでこの講演に参加した甲斐があったというもの。
熊崎社長、ありがとうございました。

実際、この日は講演前に近くのゴルフ場をラウンド。
狭いコースだったこともあるがOBを連発し、かなりの数のゴルフボールを失くした。
酷いスコア(あっ、いつもでしょ・・・)だったが、
最終のロングホールでバーディーを取ったことと伊集院氏の言葉で救われた。
ゴルフなんて上手くなるもんじゃないね・・・。

それでもゴルフは人生で大切なことの多くを教えてくれるようだ。
もっともっとラウンドしなきゃいけないかな。
結局、タイトルにある「時間」は何を言いたかったのかな。
よく分からないことも多いが、有意義な一日を過ごさせてもらった。
お疲れ様でした。

今期もあとわずか・・・。

週末は珍しく休日出勤。

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いつもなら仕事を持ち帰ったりするが、重要な内部資料もあったりするので、
会社じゃないと業務ができない。
普段、ヒマそうと思われている節もあるが、この3月は年度末ということでかなり慌ただしい。
昼食もわずかな時間だったりする。
その割には飲んでばかりじゃん!と言われるが、それはそれで大人の事情がある。
(困った時はすべて大人の事情にすればいい・・・笑)

名大社の決算は3月で今期の数字もほぼ確定。
みんなの頑張りのおかげで当初の計画を上回る成績で終わりそうだ。
それはそれで結構な話だが、向かう先は来期で今ネチネチと仕込んでいる。

先週からは一人ひとりの個人面談を行い、今期の振り返りを実施中。
今週いっぱい続くのでそれだけでも結構ハード。
週末には半期に一度の幹部研修会も控えており、その準備も山のようにあり大変。
普段から効率的に仕事をこなしていれば段取りよく進められるのだろうが、
いつもボーッとしているので、いざ動こうと思っても都合よくはいかない。
トホホ・・・。
だから休日出勤ということになる。
社長には休日も関係はないんだけどね(苦笑)。

まだ内緒の話だが(そうでもないか・・・)、来期は組織を大きく変える。
次のステージに向かえるように新しい体制を作ろうと考えてる。
詳細は明かせないが、社内のメンバーは戦々恐々としているようだ。
ヒヒヒ・・・。

別に嫌がらせをするつもりはないが、
一人ひとりが成長していくには自らの変化とこちら側が与える変化と両方なければならない。
そのために米粒のような脳ミソから知恵を振り絞って考えているわけだ。
簡単には結論は出ないのだけれど・・・。

新たなメンバーも入り会社も徐々に変わろうとしている。
これまでにない能力を持ったメンバーも増えたことから打ち手も広がってくる。
生かすも殺すも僕のマネジメント力に負う面が大きいとも言える・・・。
うわっ、責任重いじゃないか・・・。

毎年の事だが、この3月は安堵と不安が交錯する時期。
溢れる希望と襲い掛かる危機感が絡み合う。
毎月3月だときっと倒れる(笑)。
だからこそ会社って面白いのかもしれない。

年度の変わり目なんて、長い歴史で捉えれば全然大したことない。
それでも賭けなければならないこともある。
少しでも明るい来期にするために、残り少ない今期をいかに充実させるかも重要。

今週も慌ただしい一週間となりそうだ。
今期もあとわずか・・・。
悔いがないように過ごしていきたい。

リストラと新卒採用

これは昨日掲載されていた日経新聞の記事。

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何気ない記事である。
季節柄、新卒採用ネタが多いのも当然。
僕も職業柄、こういった記事は注意深く読んでいる。

昨日のシャープの記事については個人的にとても違和感を感じた。
言い訳っぽく予め言っておくが、
これは大企業の実情を知らない中小企業経営者の戯言。

一方でリストラを行い、一方で新卒採用を行うことに対して抵抗を感じた。
それぞれの事情があるのは確か。
他人がどうのこうの言う問題ではない。
決してリストラを否定しているわけでもない。
だが、僕としてはあるべき姿とは理解し難い。
シャープのリストラは40歳以上が対象で昨年3200名の方が退職された。
不本意に退職された方も多いだろう。

不採算事業や高い人件費、職域など多くの問題を抱えていると思うが、
退職者が新卒採用の記事を読んだら、どんなことを感じるのだろうか。
仕方ないと思うのか、若手を採用するのが企業が生き残る道と思うのか・・・。
合理的に考えるのは難しいと思う。
感情的になるのが一般的ではないだろうか。
実際、辞めずに働いている人はどう受け止めるのだろうか。
新入社員を歓迎するのだろうか。

もちろん入社するであろう新入社員は何の罪もない。
僕はどうしてもその流れに違和感を感じてしまう。
会社に対するロイヤリティを論理的に示すのは難しいと思う。
感情論が先に立つものではないだろうか。
それは僕のレベルが低いだけかもしれないけど・・・。

現時点でいえば(これも言い訳っぽい・・・苦笑)、
僕はどんなに会社が悪くなろうともリストラはしないつもり。
会社が潰れてしまったら元も子もないので、多く我慢を強いることはお願いする。
大幅な給与もカットするし賞与も支給しないかもしれない。
会社の資産を切り崩しながらも全員で我慢していくことが大切。
それに賛同できない方は退職に繋がるが、それはリストラにはならないだろう。
新人を迎えることは感情的にもできない・・・。

これも中小企業経営者の戯言にすぎず、大手企業の論理には噛み合わないとは思うが、
僕はそうすることが働く者にとっての安心材料ではないかと考える。
甘いかな・・・。

昨日の記事にはそんなことを感じてしまった。

映画「家族はつらいよ」

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山田洋次監督はいつも変わらない。
いつまで経っても昭和の香りがする。
妻夫木聡くんも蒼井優ちゃんも今風の格好はしているものの昭和を感じさせる。
そのセリフ回し、玄関で必ず誰かがズッコケる、
壁にかけてある額縁が傾く、兄貴が弟にちょっかいを出す・・・。
典型的なパターン。
絶対と言っていいほど家族を描く山田作品には盛り込まれている。

それが観る者に安心感を与えるのかもしれない。
メチャクチャ笑えるわけでも、メチャクチャ泣けるわけでもない。
少しだけ笑えて、少しだけ泣ける。

寅さんにしたって、そんな映画だった。
ノスタルジックな雰囲気が僕らを昭和に戻していく。
今の中高生が観たら、ちょっと昔の映画だと思ってしまうだろう。

これもユーモアなのかもしれないが、映画の所々に山田作品が顔を出す。
東京家族のポスターであったり、寅さんのDVDであったり・・・。
ストーリーとは全く関係ないので、詳細を語っていもいいのだけれど、
それは止めておくことにしたい(笑)。
ユーモア以外の意味はあるのだろうか・・・。

多くの人が言ってるように本作は3年前の「東京家族」とほぼ同じキャスト。
夫婦設定も恋人関係も一緒。
蒼井優ちゃんはいつも自転車に乗っている。
その姿は凛々しくも可愛らしい。
とここまで、いろいろ書いてきたが、映画の内容には一切触れていない。

いつもの全く参考にならない映評ブログになってしまいそうなので、少しだけ触れておこう。
橋爪功さん扮するオヤジさんは昔よくあった家では何もしない父親。
「これじゃあ、捨てられるわ」と無責任に観ていたが、僕の遠い存在ではない。
いつも酔っぱらって帰ってくるし、服も脱ぎっぱなし。
さすがに靴下は裏返しで脱がないが、いや、たまにあるかな・・・
メチャ近い存在かもしれない。

ということは、いずれ僕も嫁さんに捨てられる時が来るかもしれない。
少しだけドキッとした。
僕の周りは同じような親父たちばかりだと思うけど。
あっ、仲間を増やそうとしているな・・・。

超大作でも社会派ドラマでもない。
ドラマのスケールもはっきり言って小さい。
それでもつい観てしまうのは、僕にまだ人間らしさが残っていて、
ホッとする瞬間を求めているのかもしれない。
やっぱりこれでは映画の参考にはならないな(笑)。
松竹ぽくっていいけど・・・。

それにしても山田洋次監督、以前より増して映画を撮っていると思う。
いつまでも精力的に活動してもらいたい。

10年目の卒業式

昨日は年度末の懇親会及び送別会。
懇親会と送別会をセットにしてしまうのが、いまいちセコイ(笑)。
無事に2015年度を終えられそうな感じなので、
「四間道レストランMATSUURA」さんを貸し切ってゴージャスな食事を頂いた。

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まずは自慢げに披露。

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まるで水曜の食べ物ブログじゃないか。
いいぞ、いいぞ、なかなかやるじゃないか・・・。

この日のメインは10年間勤めてくれたサヤカと女子ミズタニ、
そして40年間(?)貢献してくれたモリタさんを送り出すこと。
今日のスタッフブログでオクダが書いているので、詳細はそちらを読んでもらえればと思う。

サヤカ、女子ミズタニは新卒で入社し、10年間頑張ってくれた。
モリタさんはもっとですね(笑)。
ここ数年は安定しているものの、激動の10年間だった。
かなり苦しく辛い時期もあったが、文句も言わずコツコツと仕事に取り組んでくれた。
今、こうして名大社が無事にいられるのも彼女らが頑張ってくれたおかげ。
本当に感謝である。

サヤカは結婚し妊娠し、三重県の田舎で暮らすことになる。
女子ミズタニは旦那の家業を手伝いながら岐阜の田舎で暮らす。
田舎者出身が多い名大社社員は結局田舎に戻るのか・・・。
それはともかく、それぞれの事情があり、名大社を離れることになった。
僕としては寂しい反面、彼女らの未来については明るいこと。
気持ちよく送り出すのも僕らの役目。
そんなわけで昨日は卒業式にもなるわけだ。

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みんなでワイワイやりながら、美味しい食事とワインを楽しませてもらった。
せっかくなので、サヤカとツーショット。

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女子ミズタニともツーショット。

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モリタさんとは撮らなかったので(苦笑)、挨拶の写真。

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途中、いつものようにバカをするヤツがいるのも名大社らしさ。

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そうかと思えば急に泣き出してみたり・・・。

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まあ、よくわかりませんね。

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最後にスピーチしたタカイもいいことを言っていた。
そして、最近、やたらとしゃしゃり出るオクダが名古屋ナモ締めでお開きに・・・。

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この10年が彼女らにとって価値のある時間なら嬉しいこと。
きっとこれからの生活にも役に立っていくはず。
僕はそう思っていたいし、そうなってもらいたい。
名大社を卒業し、次のステージに進んでいくわけだ。
まあ、頑張ってくれたまえ!

10年間、お疲れさまでした。
そして、ありがとうございました。

食べ物のはなし 円頓寺シリーズ その35

私は調子に乗っていたのだと思う。
人気食べ物ブロガーとおだてられ、
「山田さん、私の店も書いてください」等と言われ、明らかに調子に乗っていたと思う。

私のスタイルは名前を明かさず、存在を隠し、店をルポするもの。
ありのままの事実を誰にも干渉されず書くことを大切にしてきた。
それが私の数少ないこだわりと言っていいだろう。
しかし、脚光を浴びるうちに自らを見失っていたのも否定できない。
間違いなく私は驕っていた。
そんな態度が知らず知らずのうちに伝わっていたのだろう。

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こともあろうに私のルポの姿を読者の一人に撮られてしまったのだ。
眼鏡を外し、服装も変え、誰にも気づかれないはずなのに・・・。
だが、私の驕った態度が読者に見抜かれ、偶然ではあるがその姿を撮られてしまった。

私は動揺していた。
それは隠し撮りされた事実ではなく、私自身の現状の浅はかな振る舞いに動揺していた。
わずかな時間であったが、私は食べ物ブロガーとしての立場を捨て、以前の姿に戻ろうかと迷った。
しかし、それは今の自分だけでなく、これまで積み上げてきた私自身を否定することを意味する。
その勇気はまだ持ち合わせていなかった。

もう一度、自分を取り戻すために円頓寺にある隠し撮りされた系列店にお邪魔した。
1か月前にオープンしたばかりの「えんそば 円頓寺店」。

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新店特有の爽やかな空気が幾分、私の気持ちを楽にさせた。
もう一度原点に戻ろう。
私は強い意思を抱え、注文した。

中かけそば(冷) 490円

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値段の割にはコシの強い蕎麦が私に元気を与えてくれた。
「もっと、真っすぐ生きろ。」と蕎麦が語りかけてくれるように感じた。
短い時間で私はころそばを平らげた。
多分、自分に向き合う行為をしていたのだと思う。

私は円頓寺にある系列店にお邪魔したおかげで自分を取り戻すことができたようだ。
感謝をしなければならない。
「この値段では申し訳ないな。」

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私は棚を眺めながら、ここに並んでいる酒なら感謝に値するだろうと考えた。
いつか恩返しすることを誓い、私は店を去った。

もうひとつのプロ野球

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書籍を購入する際に選ぶ基準は、好きな作家かどうか、書籍広告のコピー、
知人・友人のおススメ、書店で感覚的に選ぶ、そんなところ。
加えればもう一つ。
毎週に日曜日に掲載されている中日新聞や日経新聞の書評。
こちらも結構参考にしている。

本書は確か中日新聞の書評欄に取り上げられていた。
もし、その紙面を読んでいなければ、この本の存在に気付かなかったし、
購入はしなかっただろう。

元々、スポーツノンフィクションは好きなジャンルである。
最近はめっきりご無沙汰だが、Numberをよく読んでいた頃、その類の書籍を好んで買っていた。
沢木耕太郎氏の影響が強いかと思うが、スポーツノンフィクションの世界にハマった時期があった。
金子達仁、小松成美、戸塚啓あたりも読んでいた。
今でも「中田英寿 鼓動」(小松成美著)は名著だと思う。
息子に読め!読め!と言っても、なかなか読まないけど・・・(苦笑)。

本書もジャンルとしてはスポーツノンフィクションにあたるだろう。
しかし、僕がこれまで読んできた類とは全然異なる。
まずワクワクも興奮もしない。感動もしない。
少しやるせない気持ちになる。これが正直な感想。
こんなことを書いてしまうと読み手のヤル気を失くさせてしまうし、
退屈な書籍と捉えられてしまうだろう。
決してそうではない。
読む価値はある。
無駄に広がった野球の世界を含め、若者の行動特性を含め、学ぶべき点は多い。

スポーツ紙も読まないので実態はサッパリ知らないが、
本書には独立リーグの現状がガッカリするほど克明に書かれている。
それは球団の置かれた環境とその配下にある選手の生き様が描かれている。
こんな世界があるとは想像もしていなかった。
厳密にいえば、想像しようとも思わなかった。
しかし、そこには自らの全てを賭けて戦う選手の姿があった。
こう表現すると聞こえはいいとは思うが、実際のところ、かなり中途半端。
物凄く失礼な言い方になってしまうが(申し訳ありません)、短絡的な行動も多い。

月収3万円でも稼いでいればプロとして認められるのだろうが、自己満足に過ぎない面もある。
国内であろうが海外であろうが関係ない。
そのチャレンジ精神には敬服するが、「努力は裏切らない」とはちょっと異なる。
本書は野球界を取り上げているが、きっとサッカー界でも芸能界でもアートの分野でも
同様のことが言えるだろうし、同じような人たちがどんな世界にもたむろはしているのだろう。

本書では、野球ができる環境を求めて彷徨う人たちを”ノマドリーガー”と呼んでいるが、
そんな人が社会で通用しないかといえば、そうではない。
きちんと自らの方向性と覚悟さえ決めれば、それを受け止めてくれる企業や社会は存在する。
人生の落伍者でもないし、下層社会への転落でもない。
その精神性をうまく生かせば求められる人物像にもなり得る。
そのあたりでは著者の考えとは異なるが、それはあくまでも一般論の話。
著者が間近で見てきた世界の方が説得力はあるだろう。

う~ん、なんだろうな、この切ない感覚。
沢木耕太郎氏の「敗れざる者たち」のちょっと頼りない平成版といったところか・・・。

ナベよ、シアワセになりなさい!

昨日は昨年12月末まで勤めていたワタナベの結婚式。
今は旦那となった北川クンと滋賀で新婚生活を送っている。
既に主婦状態であるが、どこまで尽くしているかは知らない(笑)。
約3ケ月振りの対面。

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式場となるのは名古屋港にあるリュクスガーデン名古屋。
以前はアルカンシエル名古屋と呼ばれていて僕にとっては感慨深い式場。
僕が伝説的ウルトラスーパー営業マン(?)だった頃、オープン時の採用をすべて任せてもらった。
名古屋のガーデンウェディングでは発祥の地と言っていい。
2回目の出席だが、今もこうしてステキなシーンを演出しているのは嬉しい限り。

チャペルでの挙式。結構いい感じ。

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そしてフラワーシャワー。

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昨日は晴天で暖かかったこともあり、このような場面はとても栄える。
披露宴の前にはガーデンでいくつかの振る舞いも・・・。

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急きょ、新郎の北川クンはビール販売のアルバイトを始めた。

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いや、違う、来賓におもてなし。
こんな演出も面白い。

今回の披露宴では僕は何も役割はない。
ここ最近は必ずスピーチをしていたが、今回は無責任に飲むだけでいい。
しかし、昨日の披露宴で会社からは出席者は2人だけ。

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間違いなく一番ヒマそうな僕と一番忙しそうなフリをしている元上司ニムラ。
今年度最後の転職フェアと重なり、2人しか出席することができなかった。
申し訳ない半面、時々、空気を読めないナベらしい一面(笑)。
本人から言わせれば、結婚式の日取りより転職フェアの日程が決まったのが遅い
と言われそうだけど・・・。

テーブルには嬉しいコメントが置かれたいたので、まあ、それはよしとしよう。

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アイドル並みの写真撮影もあり、

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少ない名大社チームとの写真撮影もあり、

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美味しい料理を沢山いただき、

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ビールも白ワインも赤ワインもたらふく飲んだ。

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二人の幸せそうな姿を見ると応援をしたくなる。
ナベについてはもっと名大社で頑張ってほしかったのが本音だが、
本人の幸せそうな姿を見ていると自分勝手なこともあまり言えない。
可愛いじゃないか・・・。

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元上司ニムラもロウソクに必要以上の火をつけてくれた。

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そして、最後のナベの挨拶。

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泣き虫女子なので、絶対泣くだろうと期待していたが、期待を裏切り泣かなかった。
なんだ、盛り上がらないじゃないか・・・(笑)。

新郎の北川クンの名は哲也。僕と同じ。
それだけで将来は明るい。
僕のように家族を顧みない生活がいいとは思わないが、
十分な満足をもたらすことは間違いないだろう(笑)。
12月に3人で飲んだ時にかなり厳しいことを言ったのは許してね(苦笑)。

ナベよ、シアワセになりなさい。
そして、また、元気な姿で会社に遊びに来なさい。