就活難民にならないための大学生活30のルール 就活難民にならないための大学生活30のルール
(2010/04/07)
常見 陽平

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著者の常見氏は、ブログやTwitterで就職活動を行う学生に常に語りかけている。以前、ご挨拶させていただいた時も、その前日に愛知県の大学で話をしたという会話にもなった。全国を飛び回り、学生と向き合っている方だ。
そんな著者が、現状の就職活動を憂い、それを打破するために、いかに有意義な学生生活を送るかをメッセージとしているのがこの著書になるのだろう。
これを読んで、自分自身の学生生活を思い出した。著者のいう「よく学び、よく遊ぶ」の「よく学び」は残念ながら実践できなかったが(正しくは実践しなかった)、「よく遊ぶ」は十分だったのかと思う。
勝手な解釈でいえば、その遊びの中で「よく学び」は多く経験した。大学時代は、仲間とよく喧嘩もしたし、先輩とも口論となり、もめたりもしたのも、今、思えば学びの部分だ。
今の仕事をしているのも何らかの価値観が、学生時代に植えつけられたことが一つの要因だと思うし、その当時、影響を受けてきた先輩によって、広告という仕事を選んだ面もあるだろう。
今でも大学時代の仲間や先輩と親しく付き合っている関係でいえば、その学生生活は充実していたと言えるのかもしれない。
メールやネットが生活の大きなウエイトを占めるようになり、どれだけリアルな関係が学生同士で築かれているかは不安でもある。全てを就職につなげるつもりはないが、そのリアルの経験があればあるほど、その充実した生活に説得力を持たすことも可能になるのではないだろうか。
最近、大学生に対して話をさせて頂く機会も多くなっている。今後は3年生、4年生に限らず、1.2年生にも話す場面が出てくるだろう。そんな時、僕自身としてどんな事を語ることができるだろうか。
この著書は、それを考えるにいいきっかけとなった。