せっかく伊良湖まで来たので、昨日の朝は周辺をランニング。恋路ヶ浜からフェリー乗り場を越え、ホテル所有のゴルフ場に駆け抜ける。
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寒い。風が強い。箱根駅伝の強風に煽られた選手じゃないが、体がグラッと揺らぐほど・・・。そんな環境下、30分程度走り軽く汗を流す。
そして、7時からは若者たちと一緒に海岸清掃。
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これまた寒い。それでも全員で懸命にゴミ拾い。プラスチックやビニールの破片が多いこと、多いこと。
若者たちは分科会で発表の内容をまとめた後、順番に発表を行う。
高校生から社会人まで分かれた分科会で、前日の尾川さん講演と今回のセミナーのテーマである「平和」について、議論し合いまとめたことを寸劇や模造紙で大きく気持ちを表現する。
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限られた時間での議論のため限界はあるが、どのチームも熱い想いが伝わってくる内容。ビックワードである「平和」や「夢」を自分たちの身の丈に落とし込み、それぞれの解釈を加えた発表には大いに感心させられた。発表した内容を持ち帰り、各々で実践してもらいたい。
それにしても一昨日、講演をいただいた尾川とも子さんの競技に対する執念と夢を叶えるために取り続ける行動力には脱帽。僕のこれまでの努力なんて、屁のカッパにしかならない。
彼女の座右の銘は「石の上にも三年」ではなく、「岩の下にも三年」。
天井を這うように平行に岩の下を登っていく(正しい表現ではないが・・・)。難易度が抜群に高いその岩の下を3年間、挑戦し続けて登り切ったのだ。それは女性では世界初となる成功。その岩を登るため、指の置き場を1ミリずらしたり、指の角度を1度ずらしたりと、見る者には全く分からない努力を積み重ね成功に辿り着いたようだ。
そのため座右の銘ももう一つあり「塵も積もれば山となる」。まさに実践してきたことを自らの証明として言葉にも表している。
彼女は指1本でも懸垂ができるとのこと。講演で見せてもらった映像が見つからなかったので、近いものがこれ。

今、紹介したことは講演の中味でいえば、ほんの一部。他にも紹介したいエピソードが山ほどあるが、とてもじゃないが書ききれない。この講演を聞きながら、何度も涙がこぼれそうになってしまった。
発表した若者も話していたが、夢の実践者の発言は伝播し、他者へ影響を与え、夢の実践へと広がっていく。素晴らしき波及効果。
一泊ではあるが、若者がこのように「夢」や「平和」について真剣に考え語り合うのは貴重な機会。そんな場に立ち会えた僕も幸せなこと。
自分自身が「夢」や「平和」について、真剣に向き合わないといけないんだけどね・・・。