これからも前向きに 名大社会長ブログ

秩父で考える「未来につなぐ経営」

7月31日、8月1日は僕が社外取締役を務める株式会社パフの役員合宿。
恒例になった合宿は今年で5回目か。
確か1年目は3人で熱海。その後、小田原、蒲郡、福島と続いてきた。

今年は秩父。
地名は知っているが、どのあたりに位置するかも知らなければ、お邪魔するもの初めて。
主たるメンバーは東京発だからまだ近いが、僕は朝6:20に家を出て合宿先に向かった。

会場となるのは西武秩父線「横瀬駅」から送迎バスで移動した「丸山鉱泉旅館」さん。

よくもこんな隠れ家的な温泉を見つけてきたものかと感心。
なんと電波は上手く繋がらず電話は通じない。
却って良かったのかも(笑)。

今回の役員合宿がここ数年では一番しんどかったかもしれない。
創業者の釘崎さんが参加メンバーに事前課題を提出させ、
それを生成AIに読み込ませ、22ページにも亘るワークブックを作ってきた。

よほどヒマだったのか、
未来に危機感をもっていたのかは不明だが、
その力の入れようは尋常じゃなかった。

合宿研修は和室を借りて行われた。
僕は社外取締役という立場だが、そこへの配慮は1ミリもなく他の役員と同様みっちりと絞られる状況。
ファシリテーターも釘崎さん。

いきなり出されたテーマは「2030年4月 臨時役員会議」での議論。
赤字転落を想定し、それに向かう各々の姿勢が求められた。
なんだかグロービスのケースをこなしている感覚。
吉川社長を中心に各自の想いや戦略を語り合った。
甘い回答には容赦なく釘崎さんツッコミが入り、本気度が伝わってきた。

夜の食事までほぼぶっ通しで行われたので、心身ともに疲労困憊。
普段とは異なる畳部屋が疲れを倍増させたかもしれない。
ここで議論された内容を明かすことはしないが、
未来の経営を考えるにおいて有意義な議論が行われたのはいうまでもない。
続きがあるので結論はこれからだが、大きな成果を生むだろう。

久々に釘崎さんのちゃんとした姿が見れたのもよかった。
上から目線ですみません・・・。

夕食からはお酒を飲みながらの懇親。
そして温泉にゆっくり浸かり疲れを癒した。
その後もみんな集まっての二次会。
僕は釘崎さんと同部屋だったので、お開きになってからも2人で長い時間話していたような・・・。
内容はほぼ忘れた(笑)。

翌朝、僕はランニングからの温泉。
そして、旅館らしい朝食。

全員で記念撮影をし合宿は終了。

2日目は秩父観光。
これは改めてブログにアップしたい。
まずは濃密な役員合宿、お疲れ様でした。

「鉄槌教師」を観る


(Netflixより画像を転写)

映画コラムニストとして映画館に通う時間が取れないのは、本来なら失格。
最近は自分のスケジュールに合う映画を見つけるのも困難になってきた。
何とかしないと・・・。
そんな中、自宅で観たのがNetflixで配信中の韓国ドラマ「鉄槌教師」。

きっかけはインスタグラムのショート動画。
何気なく流れてきた映像に思わず目を奪われ、気付けば空いた時間を使って一気に観てしまった。
映画では絶対にあり得ない1.25倍速での鑑賞だったが、
そのスピード感も相まってテンポよく楽しむことができた。

全10回の内容は痛快でなかなかの面白さ。
正直、これが日本のドラマだったらテーマ的にも観ていないと思う。
しかし、韓国作品特有のどこか荒廃した社会の空気感や過激な描写が、物語にリアリティを与えていた。
劇中に登場するような荒れ果てた高校生や中学生は、現実にはさすがにいないだろう。
それでも「実際にどこかに存在するかもしれない」と思わせてしまうのが、
韓国作品の持つ独特の熱量と表現力なのだと思う。

本来であれば、Netflixなら話題の『地獄に堕ちるわよ』や『九条の大罪』を先に観るべき。
しかし、ストレートな格闘シーンの魅力に抗えず、先に引き込まれてしまった。

主演を務めるキム・ムヨルの存在感も光っていた。
映画「犯罪都市 PUNISHMENT」では徹底して極悪非道なヒールを演じ切っていたが、
本作のような型破りな正義の味方役もよく似合う。
男くささと鋭いアクション、そしてどこか哀愁を帯びた佇まいは一見の価値がある。
韓国映画でよく見る親分もよかった。

映画コラムニストとしてスクリーンと向き合う身としては、
もっと映画館に足を運ばなければならないのは分かっている。
それがここ最近は忙しく時間が取れなかったり。

だが、たまにはこうして配信ドラマの勢いに身を任せ、
爽快なエンターテインメントに没頭するのも悪くない。
良い息抜きと刺激をもらったので、また気持ちを新たに映画館に向かおう。
お盆休みは行けるかな・・・。

400名の学生からの学び

7月23日で前期の大学の授業が終了した。
「怒涛の7月を乗り越えろ」に書いた通りハードな2ヶ月間だった。
ホッとしたのも束の間、今は学生のレポートチェックに追われている。

ニシダと出席日数やリアぺ内容を確認し、来週には成績をつけなければならない。
これが終わらないと夏休みには入れない。
かなり暑い、熱い夏である。

いろんな方から「よくそこまでやるね・・・」と同情を込めて言われるのもしばしば。
非常勤講師という立場でどこまでやるかは考えどころ。
決して恵まれた立場ではない。
条件が合わなければ辞めることは問題はない。

しかし、僕もニシダもしばらくは継続したい考え。
その理由は何か。
僕らが学生から学ぶ点も多いということ。

今の学生は基本真面目で出席率も高い。
寝ている学生もスマホを見ている学生もいるが、真剣に耳を傾ける学生がほとんど。
毎回のリアぺを読むとこちらが意図した以上に汲み取る学生もかなりの数。
温度差はあるにせよ多くの感想やメッセージをもらう。
その内容を読むと却ってこちらが学びとなる。

最後のクラスでは僕とニシダに対しての感想ももらった。
数多く紹介したいところだが、愛知大と南山大と2名ずつアップしよう。
当然、個人情報は伏せておくし、特定もできないはず。

正直なところ、この手のメッセージをもらうと講師冥利に尽きる。
もう少し若者に対して、できることをやろうと思う。
僕らの経験や考えが学生の将来にプラスになるのなら継続していこうと。
思わず吹き出してしまうメッセージもあるが、
学生がこんなふうに受け止めてくれるなら僕らのヤリガイに繋がる。

協力してくれるゲストの存在も大きく、みなさんには感謝するばかり。
ゲストの登壇が一番参考になるという学生も多いし(笑)。
そこも含めて全14回、もしくは15回の授業。

教えるだけの立場ではなく、そこから学ぶ立場であるのも大事にしたい。
400名の学生から学ぶことは60歳の身としても貴重。
ハードな時間はしばらく続くが、それも大切にしたいね。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その350

8月に入りました。
昨日のランニング日記でもお伝えしたように先月の東海地区は40℃を超え。
日本でも一番暑い地域となっています。

一日中、エアコンの効いたオフィスで仕事をするのがいいでしょう。
それが理想ですが、できるビジネスマンはそんな簡単じゃありません。
顧客の要望に応えるためにもせっせと現場に出向き提案せねばなりません。
汗だくになりながら外回りをする必要もあります。

そんな連中を応援したいとも思っています。
ただその連中もランチタイムや休憩時はできるだけ涼しく過ごしてほしい。
厳しい日差しを浴びることなく動いて欲しいのです。

それを願うのも親心。
そんな気持ちもあり、自らそんな行動をしました。
地下鉄伏見駅を降り、向かったのは日土地ビル。
駅に直結しており、地下からは直接、飲食店へも入れます。

地下1階に店を構える「越亭」さんに行ってきました。

地下街はいくつかの店舗が並びますが全て全国チェーン店。
こちらだけがローカル店になります。

前回ブログにアップしたのは5年前。
業界の先輩とサシ飲みするお店ですが、最近はご無沙汰。
ぜひ、またご一緒させてください。

こちらはランチメニューも豊富。
猛暑の中、お肉や揚げ物もいいですが、さっぱりと焼魚も頂きたいところです。

さば塩焼定食 850円

5年前と比較すると150円の値上げ。
アップ率も他店よりも控え目でしょうし、全てのメニューがお値打ちです。
ご飯のお替りは自由なので、腹ペコ若手営業には嬉しい価格。
ここでガッツリ食べ、午後からの仕事に活かしてもらいましょう。

肝心のさばをアップにしてみます。

身も引き締まった食べ応えのあるさば。
味付けも絶妙で思わずお替りをしたくなりました。
暑い夏にはこんな焼魚が体を整えることも大切です。
人気ブロガーは栄養バランスも考えています。

お店はトンカツや唐揚げ、ハンバーグもあるため肉好きも満足するでしょう。
ごちそうさまでした。
バランスを考え次回は鉄板麻婆豆腐かな(笑)

暑い、暑いといいながらも ランニング日記0607

猛烈に暑い日が続く。
7月は名古屋の最高気温が40℃と予測された日が続いた。
実際は39.9℃に留まったが、0.1℃下がったところで何も変わらない。
名古屋は40℃を下回ったものの、東海地区ではあちこちで最高気温。
郡上や多治見、桑名では40℃を超え、全国で最も暑い地域となった。

ニュースでは外出を控えるように注意を呼び掛けていた。
こんな時期にランニングをするなんて自殺行為。
そんなことを思う方も多いだろう。

しかし、アスリートランナーの考えは別のところ。
いくら暑くても定期的に走らなければ、それが自殺行為になる。
なんちゃってランナーは簡単に諦めるが、それでも少しはこだわりがある。
いくら暑くても週3日程度は走りたいもの。
振り返ればそれを貫いた月だった。

まずは結果報告から。
7月のランニング距離は80.3km。
この季節では健闘したといえるのではないか。
もちろん目標は未達成。
褒められるものではない。
確認すると昨年7月はしっかりと100kmを走ってたし。

結果だけみればショボいが、体調管理はしっかりせねばならない。
激務の中で健康状態を保つにはほどほどの運動が最適。

言い訳だが、それを実現したのも7月。
朝5時台に家を出て、富田公園をぐるりと回って帰ってくるルーティン。
先月はこの繰り返し。
5キロ以上走った日はゼロ、富田公園以外を走った日もゼロ。
飽きもせず、暑い暑いといいながら7月は富田公園ばかりを16回、走った。

公園内は犬を連れて散歩するおばちゃん。
何人かで並び楽しそうに喋りながら歩くご老人。
朝の時間帯の方がみなさん元気なのかも。

6時過ぎに自宅に戻ると汗だく。
朝風呂に浸かりクールダウン。
一定量の汗が健康維持の秘訣かもしれない。
今のところ体調は万全。
食欲もあり飲みすぎても全く平気。
それでも過信は禁物。
気をつけながらも健全な日々を過ごす。

さて、秩父RUNからスタートした8月はどうだろう。
さらに40℃超えの日もありそう。
目標達成は横に置き、健康的なランニングを続けていきたい。

映画「フォー・トレイルズ 限界を超えてゆけ」

今回はドキュメンタリー映画。
舞台となるのは、世界で最も過酷と言われる香港のトレイルランニング大会。
コースの全長は約300キロ、累積標高差は14,500メートルに及ぶ。
これはフルマラソン約7回分、エベレスト登頂2回分に相当する途方もない数字。

これでも僕はランナー。
フルマラソンの完走経験もあるし、今も年3回はハーフマラソン大会に出場している。
だからこそ、彼らが足を踏み入れる世界の異常さが、身に染みてよく分かる。
僕の感覚からすれば、到底考えられない次元の挑戦。

レース中、一定の休憩時間は設けられているものの、
トップランナーは50時間もの間、ほぼぶっ通しで走り続ける。
制限時間は60時間なのだが、その差だって10時間。
フルマラソンやハーフマラソンならせいぜい1~2時間。

60時間以降にゴールする完走者たちは、70時間ほどを費やす。
3~4日間、ほんのわずかな睡眠だけで山道を走り続けるなど、
普通ではあり得ない世界。

注視されるのはランナーたちの「精神力」。
問われるのは持って生まれた運動能力や体力ではない。
過酷な状況下でどこまで自分自身と向き合えるかという、極限の精神力なのだ。

興味深いことに出場しているランナーの多くはトップアスリートというよりも一般人に近い。
大学の教授であったり、大学院生であったり。
特に印象的だった可愛らしい女性ランナーのリサはまさにそうで、
外見からはとてもそんな強靭な体力を秘めているようには見えない。

彼らが挑んでいる姿は、まさに自ら好んで行う「拷問」。
M的要素を軽く超え、自らを苦しめる。
自分の限界に向き合うどころか、遥かに超えていく世界。

こんな凄まじい作品を観てしまうと、
僕が走っているハーフマラソンなんて屁みたいなもの。
「頑張って走った!」なんて口にしていたのが嘘のように思えるし、
自分の努力がいかに足りていないかを痛感させられた。
そんな意味でもありがたく刺激的な作品。

そういえば僕の仲間にもサハラ砂漠マラソンを走ったバカがいたな。
ということはヤツも映画になるわけね(笑)。

家訓も家憲も非同族幹部も大切! Day2も無事終了!

先週24日は第10回名古屋ファミリービジネス研究会Day2。
40℃近い気温の中、受講者、関係者のみなさんには名大社に集まって頂いた。
和やかな雰囲気からスタートした本会も今回が2回目。
ようやく受講者全員が顔を合わせ、真剣に各テーマに取り組んだ。

スタートはいつものように僕のアイスブレイク。

前回話ができなかった3サークルモデルについても説明。
このあたりはDay3で丸山さんは詳しく話してくれるだろう。

ジェノグラム(家系図)の説明は西先輩。

初回から参加される強者でジェノグラムも毎年新たな気づきを盛り込みバージョンアップ。
まさに講師。
受講生でなく講師として参加してもらった方がいい。
感謝!

Day1の振り返りは櫻山さん。

モデルケースの課題を紹介してもらった。

そして、今回のメインは株式会社グラスティの平林秀樹社長。
毎年登壇頂く定番中の定番講師。
テーマは「『理念・価値観を守り事業を推進する』ための、非同族幹部の育成と家訓・家憲の存在」
僕自身もリピーター組も何度も拝聴している内容。
しかし、新たな気づきも多い。
鉄板ネタは変わらないが、現状に合わせて新たな事例も共有。
初めての受講生はファミリービジネスの強みや脆さを理解することで、
自社の在り方を考えることも多い。

日本政府も本気でファミリービジネスのガバナンスを考え始め、
つい先日、経済産業省もファミリービジネス・ガバナンスを公表した。
ようやく国もその重要さを理解したということか。

そんな説明も平林さんにしてもらい、
過去、現在、未来に亘るファミリービジネスの在り方を分かりやすく話してもらった。
僕はどうしても外せない予定があり中抜け。
全ては把握していないが、参加者の満足度は高かった。

アンケート結果をAIに総括させたらこんなまとめ方をしてくれた。
講義内容・運営ともに100%ポジティブな評価(満足+やや満足)を得ています。
特に、自社の人的資源やガバナンス構築、家訓・家憲の重要性といった、
各企業経営における直近の課題感に寄り添ったテーマ設定が好評でした。
また、アットホームかつ集中しやすい会場環境や時間配分など、
運営面でも高い満足度に繋がっています。

これからはこのブログもAIに作らせた方がいいかも(笑)。
終了後の懇親会も大変盛り上がった。
写真を撮り忘れたのは残念。

次回Day3は8月28日。
この流れを汲んでいけるといいね。

平林さん、みなさん、ありがとうございました。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その349

気がつけば月末水曜日です。
大好評のラーメンブログの日ですが、たまにはうっかりすることもあります。
暑さのせいで頭がボーっとしていたのでしょう。
ギリギリになってラーメンネタがないことに気づきました。

「ヤバい、ヤバい」
と呟きながら会社の外で出ました。
「どこか紹介すべきいい店はないか」
と井之頭さんのようにキョロキョロします。

そうすると幟が目に飛び込んできました。

「冷やし担々麺か。よく行く店だけど夏らしくて、ヨシッ!」
自分の納得させ、「ラーメン横綱 名古屋伏見店」に入りました

いつもは定番のラーメンを注文しますが、この日も猛暑。。
さっぱりと冷たい麺が食べたくなります。
メニューを眺めながら「あれっ、違ったか・・・」と思いましたが、注文しました。

冷やし坦々つけ麺 890円

てっきり冷やし担々麺と勘違いしていました。
普段、つけ麺を食べることはありません。
これも偶然の出会い。
ありがたく頂戴することにしました。

冷たい麺を冷たいつけ汁に入れ、ズズッと啜ります。
すっきりとした辛さが体を覆います。
冷たいけどじわりと汗もにじんできます。
つけ麺だけだと足りないと思い、サービスのライスを注文しましたが意外とボリューミー。
必要なかったかもしれません。

他のお客さんは定番のラーメンを食べている人がほとんど。
「せっかくなら季節限定メニューを食べてほしいなあ~」
と慌てて入った割には生意気なことを考えました。
特にこの夏は冷たいメニューでクールダウンしたいですね。

それではこの1ヶ月のラーメンをお届けしましょう。

冷やし担々麺

担々麺

辛味噌ラーメン

冷やし坦々まぜそば

担々麺

赤丸新味ラーメン

味玉ラーメン

カレーラーメン

先月は不甲斐ない成績でしたので、今月は挽回しました。
こう並べてみると担々麺比率が高く、
それも冷たかったり、辛かったり、まぜそばだったりとレパートリーも広がりました。
きっと読者の方は満足されているでしょう。

暑い夏こそ辛い麺で汗をかきたいですね。
ごちそうさまでした。
来月も頑張ります。

映画「キングダム 魂の決戦」

毎年夏の定番となってしまった本シリーズ。
劇場でこの作品が公開されるのを見ると、
今年もいよいよ夏休みが始まったなと認識させられる。

それにしてもこのシリーズは一体いつまで続くのだろうか。
僕は原作漫画を読んでいないので、この先の展開がさっぱり分からない。
昨日、ちょうど映画館から帰ってきた全巻読破している息子に聞いてみた。
彼にいわせれば、今回描かれている秦と「合従軍」の戦いだけでも、
映画であと4回分くらいのネタはあるという。

ということは、最低でもあと4年は続くのか。
主役の信を演じる山﨑賢人の体力がいつまで持つのか、少し心配(笑)。
息子は「合従軍」との戦いが区切りになると睨んでいるが・・・。

それにしても本シリーズは豪華キャストが並ぶ。
男優陣を見渡せば、日本の人気俳優がすべて出演しているといっても過言ではない。
今後、原作で新たな重要人物が登場してくる際、
それに見合う格の俳優がまだ残っているのか。
全く余計な心配だが、そんなことも考えてしまう。

また、今回はNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」の出演者が目立っていたのも印象的。
織田信長は何もしなかったが、明智光秀は文句なしにカッコよかった。
藤堂高虎は大河ドラマと同じような感じ。
分かりやすい(笑)。

全体の感想としては「ここで終わるのか……」と少しばかり消化不良気味な気持ちが残った。
まあ、そこは来年の夏までお預け、ということなのだろう。
3時間の大作にするわけにもいかないので、いい戦略だね。

個人的には羌瘣役の清野菜名にまた戻ってきてほしい。
そして、次作で目立つであろう三吉彩花の存在も今から楽しみ。
できればこの2人の壮絶なアクション対決を見てみたいものだが、
原作にそんな展開は存在しないのだろうか。
息子に聞いてみるかな・・・。

作品のスケール感と迫力は相変わらずで、
夏のエンターテインメントとしては十分すぎるほど楽しめた。
消化不良分も含め、来年の夏を楽しみに待つことにしよう。

映画「デッドマンズ・ワイヤー」

1977年にアメリカのインディアナポリスで実際に発生した事件を基に描かれた作品。
エンディングロールでは当時の実際の事件映像が流れるが、
劇中のシーンが忠実に再現されていたのがよく分かり唸らされた。

本作には余計な説明やいわゆる「遊び」の時間がない。
観客が息を整える間もなく、物語はいきなり事件に入っていく。
その潔い構成が却って作品の緊張感を生んでいるように思う。

簡単に解説すれば、財産をだまし取られた男が、
その相手企業の社長の息子を人質に取り、謝罪と金を要求するというストーリー。
映像が進むにつれて、彼をそこまで追い詰めた動機や真相が少しずつ解明される。

カギとなるのが、息子の父親である社長を演じたアル・パチーノ。
失礼な言い方だが、彼は年齢を重ねるにつれ面の皮が厚い嫌な男の役が似合う。
「ハウス・オブ・グッチ」でもそうだった。
調べたらもう86歳なんだね・・・。
本作における彼の役どころに関していえば、共感する者は誰一人いないと思う。
それほど見事な嫌悪感を醸し出している。

観終わってふと考えさせられたのは、
本作が一番描きたかったものは何だったのかという点。
主役である犯人トニー・キリシスの言動やその切迫した心持ちなのか、
それとも人質となり極限まで追い詰められた社長の息子ディックの心境なのか。
併せていえば、なぜ50年前のこの事件を、今この時代に映画として取り上げるのか。
そのあたりのことは分からなかった。
名匠といわれるガス・バン・サント監督はどこかで語っているのかな。

人間というのは本当に極限状態に追い込まれると、
あんな行動を取ってしまうものなのだろう。
もしこれがフィクションであれば、もっとドラマチックで大袈裟な展開になるだろう。
そうしない地味で歪なやり取りこそが、かえってリアルな恐怖として伝わってくる。

決して観終わった後の後味が良い作品ではない。
だが、あの緊迫した空気と人間の生々しい姿は、僕の脳裏に焼き付いてしまった。