前向きに行こう!名大社社長ブログ

カテゴリ「本を読む 映画を観る」の記事一覧:

映画「止められるか、俺たちを」

またまた白石監督である。
最近、話題の作品が多いので、監督としてのキャリアはまだ浅いのかと思っていたが、
よく調べてみるとかなり長い。
30年近く映画界に携わっていることになる。

最初は中村幻児監督にお世話になっていた。
中村幻児監督なんて、今の人、知っているのかなあ。
なんだか懐かしい感じ。

その後、本作の題材となる若松孝二監督に師事したというから、その時点でかなりの変わり者。
変わり者ついでに言っておくと、結構、目立ちたがり屋。
ネタバレしても問題ない点でいえば、あんなシーンで三島由紀夫役を演じるなんて、やっぱ変わり者。
どうみても三島らしくないと思うけど・・・笑。

昨年、公開された映画ではあるが、僕が学生時代(今から30年以上前)は
この類の映画を結構観ていたと思う。
僕は70年代の人間模様を描く映画が好きで、大体はこんなふうに殺伐としていた。
80年代後半の学生やそれ以降の若者には信じがたい世界。
そのど真ん中で映画を創っていたなんて、逆に羨ましい。
今よりも自由に表現でき、鬱積していた不満をストレートに映画にぶつけていた。

それが許された時代。
そこで育った人たちが今の映画界をギリギリ牽引しているのも面白い。
きっと荒井晴彦氏もあんな若者だったと思うし、
若松監督もあんな態度であんな言動を繰り返していたのだろう。
井浦新氏は相当若松監督を研究したと窺える。

そして、何より主役の門脇麦さん。
実際はもっと美人な女優だと思うが、相当ブサイクに演じていた。
映画の助監督に美しさは一切必要ないと思わせる演技をこなしていた。
なよなよした感じも、ふてぶてしい感じも、思い悩む感じも豊か表現力だった。
他にこの役をやれる女優を想像できない。

とやっぱり映画のことが分からない評論になってしまったが、
きっとAmazonプライムでの視聴者が増えるはず。
この作品はプライム会員でも500円支払うから、いい売上貢献(笑)。

それにしても、舞台は100%喫煙率。
煙草を吸っていない者がいない。
場所も関係ない。100%吸うのだ。

それも時代だったんだよね。
そう思うと昔の方が寛容な時代。
白石監督はそれを表現したかったのかな。

いや、そんなはずはないな(笑)。

映画「アルキメデスの大戦」

映画はいきなりクライマックスを迎える。
冒頭のシーンはまさにクライマックス。
山崎監督らしいVFX技術を駆使した映像。

この後、どれだけの人が犠牲になり死を迎えるのかとその悲惨さに体を持っていかれるが、
冒頭クライマックス以降、死者は現れない。
穿った見方をすればこれも作り手のメッセージと受け取ることはできる。

子供向けやアニメ、ヒーロー、アクションものが多い夏の公開作品。
僕自身はしんみりと映画を愉しみたいが、夏休み期間はそんな希望は叶わない。
ド派手で弾けなければならない。
その点では本作も夏休み向けといえるし、
数少ないエンターテイメント映画を撮れる山崎監督だからこそ、この時期に相応しい。

最初は観るつもりはなかった。
しかし、いろんな方の評価を聞いて、観ることにした。
どんな時代も人は素直でなければならない。

いいことはいい。
悪いことは悪いと正直に言えなければならない。

そこには権力とか地位とか建前とか関係ない。
素直な気持ちでどんな場にも臨むことが必要。
僕はその気持ちに従い本作を鑑賞。
観てよかったと素直に思う。

果たして本作に登場する人たちはどこまで素直であっただろうか。
時には素直さが仇になるケースもあるだろう。
自分の立場を危うくすることもあるだろう。
そうだとしてもその姿勢があれば多くの問題は解決の方向に向かうのではないだろうか・・・。
映画と関係なさそうでありそうなことを語っていますね(笑)。

エンドロールには「史実から着想を得たフィクション」と表示される。
本作を観て事実と捉える人もいるかとは思うが、現実的にはあり得ない話。
しかし、事実と思わせてしまうところが演出でありストーリーの巧みさ。
ラスト近い櫂少佐と平山中将のセリフの重さに惹き込まれた人もいるはず。

やはりネタバレさせずに映画を評論することはかなり難しい(笑)。

本作では話題の俳優が多数出演しているが僕が取り上げるのは2人。
海軍少将役の橋爪功氏と海軍少尉役の柄本佑氏。
橋爪氏は最近の役どころは面白い。
ボンクラな上役をさもありなん的に演じている。
2月に観た「七つの会議」もサイテーな社長を演じていたし、この海軍少佐もサイテー。
それを当り前のように演じるのはキャリアの違いか。
腹が立つ役だが流石だと感じた。

柄本氏は実に上手く映画のつなぎ役を演じている。
脇ではあるが彼の存在が映画をより楽しませてくれる。
間もなく公開される「火口のふたり」も是非観たい。
この作品には僕が個人的イチオシの瀧内公美さんも主演。
彼女の表情に惹かれてしまう。
相当激しいシーンもあるので、今からドキドキする。
前作の「彼女の人生は間違いじゃない」もよかった。

いかん、本作とは全然違う方向に向かってしまったが、
この類の作品が堂々と公開され多くの方が観ることは素晴らしいこと。
山崎監督には社会派エンターテイメント監督としてこれからもいい作品を撮ってもらいたい。

映画「よこがお」

3年前に「淵に立つ」を観て、何とも言い切れないやるせなさと歯がゆさを感じた。
映画としては面白かったが、気分は重かった。
本作の予告編を観た限り、監督も主演女優も同じ。
重い雰囲気も同じ。

だったら、観なきゃよさそうなもんだが、怖いもの見たさなのか、
そもそも人間の絶望や裏切りに興味があるのか、足は映画館に向かった。
明るい性格で笑顔に定評のある映画コラムニストだが、本当は闇を抱えた人間なんだろうか・・・。
そのあたりは自分でもよく分からない(笑)。

「淵に立つ」の筒井真理子さんは主演ではなかったが、その存在感は主演以上のもの。
それはなんだ!というツッコミはさておき、それだけ映画を引っ張っていた。
本作は完全なる主演で、かつ最初から最後まで映画を支配していた。

優しい女性、悲しい女性、恐ろしい女性、妖艶な女性、壊れていく女性、
すべてを完璧にこなしていた。
男は女には勝てない。
女性は怖い。
逆らわずに生きていこう。

これが僕の単純な感想。
女性の神秘性を含め、改めて知ることとなった。
世の中に堕ちていく男性が多いのは仕方のないこと。
気をつけて生きたいと思います!

そんな話はどうでもいい。
映画である。
これをネタバレさせずに語るのは難しい。
これまでの文章でイメージしてもらえればと思うが、シアワセな作品でないことは確か。

明日への希望が見えなくはないが、それが大きなマイナスがゼロに近づいただけのこと。
マイナスはマイナス。
どんな穏やかな人でも、あるキッカケによって大きく性格も変わってしまうのか。
先日ブログに書いた「凪待ち」はろくでなしのろくでもない話なので納得しやすいが、
清らかで健全な人があっという間に変化していく恐ろしさを受け入れるには時間が掛かる。
その受け入れる時間の長さを緩和させるのが、髪型を象徴とした対比となるのだろう。

ここだけ読んでも、なんのこっちゃですね(笑)。
それでいいのです・・・。

本作には人間のサガを描きながらも痛烈な社会批判もあるだろう。
映画を観れば理解してもらえるが、無責任な存在が一人の人間を破壊していく。
それは時代の進化と共に加速しているのかもしれない。
破壊じゃなくとも炎上も同様。
大船渡高校の一件もそんな感じがしてならない。
自分が責任取れないことや当事者の立場を理解できないことについては行動を気をつけるべき。
人を陥れるなんて簡単なのだ。

映画とは関係ないが、そんなことを思ってしまった。
AIは感情を持たない。
人が優位性も持たせるためには感情を最大限に生かすことが必要。
しかし、一瞬の感情的な行為が取り返しのつかない結果になることも。
見方を変えれば、それも人の優位性。

本作はそんなことも教えてくれる。
正しい人であるためにもこの作品を観るべきなんだろう。

ニュータイプの時代

大学の授業の時にニシダが、「テツさん、これいいですよ。」と薦めてきた。
山口周氏は昨年に「劣化するオッサン社会の処方箋」
「世界のエリートはなぜ『美意識』を鍛えるのか」を読んで感銘を受けた作家。
これは読まねばならないと早速購入。

ハンマーで頭を殴られたような感じ。
いきなりこんなことが書かれている。

20世紀の後半から21世紀の初頭にかけて高く評価されてきた、
従順で、論理的で、勤勉で、責任感の強い、いわゆる「優秀な人材」は、
今後「オールドタイプ」として急速に価値を失っていくことになるでしょう。
自由で、直感的で、わがままで、好奇心の強い人材=「ニュータイプ」が、
今後は大きな価値を生み出し、評価され、本質的な意味での「豊かな人生」を送ることになるでしょう。

人によっては僕を「ニュータイプ」と捉える人もいるかもしれないが、
僕は明らかに「オールドタイプ」。
優秀な人材とは言い難いが、それに近い仕事人生を送ってきた。
これから価値を失っていくという事か・・・。

ヤバい。
本書を読み進めていきながら、その気持ちがどんどん強くなっていく。
それは単に脅されているのではなく、常日頃、僕が感じる点でもあり納得させられる点も多い。
授業を行った学生にもエラそうにそんなふうに語っていたこともあった。
それを語っているのが、オールドタイプとは・・・。

「VUCAの時代」ももう特別な用語ではなく、当たり前の言葉。
えっ、それって何?。
というオジサン、オニイチャンもいるとは思うが、全てはそこを意識していかねばならない。
ブーカ、ブーカと頭で唱えながら歩かなきゃいけないってことだ。

僕らは常に何が役に立つかを考えてきた。
今まではそれでよかったかもしれない。
しかし、それではもう通用しない時代になってくる。
通用しないわけではないが、価値を見出せなくなっていく。

「役に立つ」ではなく「意味がある」でなければならないし、
「未来を予測する」ではなく「未来を構想する」でなければならない。
学ぶべきことも大きく変化していくということ。

少し前に読んだ「右脳思考」にも近いかもしれない。
右脳→左脳→右脳が重要。
論理と直感を状況によって使い分けしなければならない。

これは自分自身のことだけではない。
会社も同様。
とりあえず試し、ダメならまた試す。
それをやり続ける。
アップデートを繰り返していくわけだ。

本書を読んで、ヤバいと思うのなら、まだ間に合うかもしれない。
「ニュータイプ」の時代に対峙できるよう新しい鎧をまとっていこう。

映画「凪待ち」

白石監督は現在最も注目している監督。
ここ数年は精力的な活動で年2~3本の作品を撮っている。
この時代にこれだけの作品を創れるのは売れっ子の証拠。

それに釣られて最近の作品はほぼ観ているといっていい。
いや、大袈裟すぎた。
春に公開された「麻雀放浪記2020」はあまり評判が良くなかったので観ていないし、
昨年の「止められるか、俺たちを」はタイミングを逃した。
「止められるか~」は近々、Amazonプライムあたりで観ることにしたい。

作風も特徴的。
明らかに病んだ作品が多い。
「孤狼の血」「日本で一番悪い奴ら」も病んでいた。
権力を敵に回す作品も多いが、監督にとってはあまり関係ないようだ(笑)。

そして本作。一言でいえば、
ろくでなしがろくでもない生活を繰り広げ、世間に迷惑を掛けた映画

こんな一言では観るに値しない作品と思われるかもしれない。
公開ギリギリで観たし、今日時点では既に公開終了が多いので、仮に観たくても観れない(笑)。
まあ、いいんじゃないの・・・。

ただ僕はなぜか感動した。
映画に吸い寄せられ集中力を切らすことなく見終えてしまった。
寒々しい石巻の風景とそこに絡んでくる登場人物が上手くシンクロし、
ただならぬ雰囲気を醸し出していた。
ずっと息苦しさがつきまとっていた。
しかし、そこが本作の最大の魅力ではないか。

世の中にこんなろくでないしが本当にいるのかと思うが、間違いなく存在しているだろう。
それは僕の周りにいないだけで、あちらこちらにいるのだろう。
最近起こる悲劇な事件の周辺にそんな臭いもするんじゃないだろうか。
とにかくろくでなしなのだ。

まるで他人事だが、僕もどこかで間違えればとことん堕ちていくかもしれない。
主役となるシンゴちゃんもこれまでのイメージを大きく打ち破る作品になったのではないか。
大河ドラマ「いだてん」では珍しくまともな役のリリーフランキーもやっぱこんな感じなんだ・・・。

僕が知る限り白石作品は救いようのない終わり方の映画ばかり。
絶望的な気持ちになることが多い。
そんな点では本作は期待を裏切る。

未来があるのだ。
本当に「再生」できるかどうかは分からない。
ただ信じてみようと思えるのが、この作品の救いなのかもしれない。

映画「さらば愛しきアウトロー」

これがロバート・レッドフォードの引退作品だという。
僕より30歳年上で間もなく83歳。
これまで現役でバリバリ演じていたこと自体、素晴らしいこと。

ポール・ニューマンとのコンビの「明日に向かって撃て」とか「スティング」が有名だが、
僕が個人的に好きなのは「ナチュラル」。
いつ観たのかも覚えていないが、グランドを回る姿が印象的だった。
確か沢木耕太郎が長嶋一茂のことを書いた「彼らの流儀」もこの作品だったはず。

単なる二枚目でなく好感度も高い俳優だと思う。
監督作品の「リバーランズ・スルー・イット」も「クイズショウ」も好きな映画。
ここ最近の出演作を観ていないが、引退作品となれば観なければならない。
特別なファンじゃないけどね(笑)。

原題は「The Old Man & the Gun」。
そのまんまでいいと思うが、邦題はロバートレッドフォードへの愛情の証かな。
やはり好感度は高い。

僕の映画コラムニストとしての特徴は作品のことはさっぱり分からないが、
それでも観たくなるという不思議なもの。
多分・・・(笑)。

今回もそんな感じで伝えたいがそれは難しい。
「老いぼれ銀行強盗のシアワセな話」
と一行にまとめてしまえばそれまで。
それで十分だと思うが、そんなわけにはいかない。

ではどう伝えればいいのか。
忠実に描く1980年代初頭のアメリカと人間の葛藤、年齢は関係ない純粋な愛、
そして、ロバート・レッドフォードの生き様だろう。
僕はそんなふうに感じた。
はっきりいえば、愚か者ではなくろくでなしの話。
愚か者は少し違うからね(笑)。

そのろくでなしが幸せ過ぎるから映画はハッピーエンドで終わる。
しかし、それは偏った見方。
場合によっては救いようにない酷い終わり方ともいえる。
だが、ほとんどの人はこれでよかったと思うんじゃないかな。

ヒロインというか老いぼれ銀行強盗の相手役がシシー・スペイセク。
映画を観ながら「誰だっけ?」とずっと思いだそうとしていたが、最後まで出てこなかった。
改めて調べてみると、そう、彼女。
80年代から90年代にかけて結構観たように思う。
決して美人ではないが独特の雰囲気があり、本作の2人の関係性もとてもよかった。
こんな生き方をして、死ねるのがいいんだろうね。

映画の中に出てくる「楽をして生きるのではなく、楽しく生きる」。
そんなふうに人生を終えれればいい。
老いぼれになった時にでも自分にこだわって生きられたらどれだけ幸せだろうか。

そんなことを思わせてくれる作品だった。

映画「新聞記者」

なんとこの映画は東京で鑑賞。
名古屋でも上映されているが全然予定が合わず、わざわざ東京まで出てきて観ることに・・・。
それだけどうしても観たかった作品。
わざわざというのは冗談だが、東京出張の際、夜の時間帯でタイミングが合った。

初めて有楽町の劇場で観たのだが、館内は満員。
話題性の高さをリアルに感じた。
果たして名古屋でも同じだろうか・・・。

この作品を語るのは、ある意味難しい。
称賛すれば国から睨まれるだろうし、批判すれば勇気がないといわれるだろう。
会社を守る立場としてはその評価は難しいが(笑)、この作品に関わった東京新聞は褒めるべき。
すなわち中日新聞を褒めるべきだろう。

取材者の立場が否定的に捉えられる可能性をいい具合でぶっ飛ばしている。
また、映像空間は明らかにおかしい。
官僚の職場があんなに暗いなんてさすがにない。
ブラックな職場ではあるだろうが、映画で描かれる職場は異常としか言いようがない。
同様に暗いが、まだ新聞社の職場の方が健全。
あのコントラストが作品にいい緊張感を与えていたのは間違いない。

主役の二人がクローズアップされる姿は観る者を揺さぶる。
その演技に引っ張られる点は多い。
それにしても松坂桃李くんはいい役者になったと思う。
昨年の「虎狼の血」も良かったが、演技が深くなっているように感じる。

新聞記者役のシム・ウンギョンさんはこの映画で初めて知った。
なぜ、韓国人女優?
最初は違和感があったが、その背景を知るとある程度の納得感は出る。
批評を読むとこの危険な記者役を引き受ける事務所がなかったというが本当だろうか。
確かに国家の闇に切り込んだ作品。
かなり勇気のいる制作サイド。

しかし、アメリカではこの類の作品がバンバンと作られ、超一流の俳優が演じているのも事実。
やってやれないことはない。
と思っても、そう簡単ではないのかな・・・。

この映画に答えはない。
「問い」で終わる。
と僕は考える。
それでいいのだと思う。
観る側に答えを求めているのだ。

こんな作品が満員なのが嬉しかった。
今年に入って日本映画を観たのは5本目。
かなりショボい状態だが、観るべき映画に出会えたのは良かった。

映画の中のキャリアデザイン 2

先週土曜は学習院大学。
前回のブログも書いた「映画の中のキャリアデザイン」の3回、4回のクラス。

目白にある学習院大学の雰囲気や佇まい、広いキャンパスがとてもいい。

帰宅後、受験生の息子に「大学は学習院に行け!」と言ってしまった。
かなりハードルは高いだろうね(笑)。

今回も授業によって先生が変わり、その視点も持ち味があるので楽しむことができる。
3回目の題材は「プラダを着た悪魔」。
有名な作品だが僕は観ていない。
5~6年前の作品と思っていたが、13年前に公開されていた。
この作品でアン・ハサウェイが有名になったのかな?。

ストーリーも面白いのだが、クラスとして学ぶべきは会社や仕事への目的意識。
主人公のアンドレアがなぜファッション雑誌の秘書という仕事に就き、
どうスキルを磨いていくのか、仕事への価値観の変化はあるのか、
そんなことを映画の中から学ぶ。

国内の離職率の変化や長期雇用への期待と絡ませながら、キャリアについて考える。
一緒に受講したパフ釘崎社長のブログに比べるとかなり高尚なブログになってしまった(笑)。

4回目はつい先日観た「マイレージ、マイライフ」が題材。
梅崎教授が言われるようにこの邦画タイトルはヒドい。
原題は「UP IN THE AIR」。

影も形もないタイトル。
まあ、分かりやすいといえば分かりやすいが、タイトルが違うだけで本来のメッセージも変わる。
リストラをテーマにした面があったため、その部分にフォーカスするかと思ったがそうではなく、
主人公ライアンのキャリア観についてがメイン。

ここではセルフヘルプ(自律)の存在としてライアンが描かれ、理想と空虚と葛藤のつながりを観ていく。
なるほど、そんな視点なのね。
映画を観ている時はさほど感じなかったことが、
教授の話を伺いながらそのシーンを思い浮かべると納得感は高い。

映画をもっと深く深く観なきゃいけないってこと。
それは1回では無理。
ドラマ「ハゲタカ」の勉強会でいろんな話ができるのも、
それはハゲタカを何度も観ているから言えるだけのこと。

ひとつの作品から学ぼうと思えば、セリフの意味を考え、人の行動原理も理解しないと難しい。
あ~、面白かった・・・。
と単純に感想を言うだけでは意味がない。

終了後は前回のようなお菓子とジュースではなく、居酒屋で懇親会。
釘崎さんとも一緒に楽しい時間を共有。
真面目な学びも必要だが、このような趣味を生かした学びも時には必要。
名古屋でもあればぜひ参加したい。

僕も単なる映画コラムニストではなく、
キャリアを語れる映画コラムニストとして活躍の場を広げていこう(笑)。
クラスでは日本映画の紹介がなかったので、僕は日本映画を題材にし、
キャリアと映画を結び付ける存在になっていこう。

おっ、将来のやるべき仕事が見つかったかも。
ライフワークになったりして・・・。

それはさておき、いい勉強になりました。
お疲れ様でした。

映画「マイレージ、マイライフ」

2009年に公開された本作品。
映画コラムニストを名乗る僕だが、この作品は知らなかった。
この当時は映画コラムニストではなかったし・・・。

では、なぜ今になってこの作品を観ようと思ったのか。
今日の授業の題材として使用されるから。
今日は「映画の中のキャリアデザイン」の第3回、第4回。
先日のブログでも書いたが映画をテーマにキャリアの考え方や歴史を学ぶもの。

担当の教授は事前に観るかは自由と言われていたが、
ここはしっかりと予習しておくのがデキる映画コラムニスト、いやデキる経営者。
Amazonプライムで199円支払い、空いた時間を有効活用し観た。
このあたりもデキる経営者か(笑)。

時代背景を推測するに映画の舞台はリーマンショック後の不況期。
全世界でリストラが行われていた時期。
ジョンクルーニーが演じる主役ライアンはリストラ請負人。
企業の経営者や人事担当に代わり、リストラ対象に解雇通告を行う。
人材系にいながら、こんな職業があることを初めて知った。

仕事内容を見る限り、日本でいえばアウトプレースメント会社に近いが、主な仕事は首切り。
かなり嫌われる職種であり、過酷な職場。
ライアンはアメリカ中を飛び回り、その仕事を遂行していく。
その彼の最大の目的はアメリカ中を飛び回ることでマイレージを貯めること。
そのポイントが仕事へのモチベーション。
そこからいくつかの展開があるわけだが、今回、僕が観た目的はキャリアとの連動性。

果たして授業の目的はどこにあるのか。
ライアンや新人部下の仕事ぶりもキャリアデザインに結び付けられなくはないが、そうではないと思う。
アメリカの白黒はっきりさせた雇用環境がひとつのテーマではなかろうか。
こんな仕事がビジネスになること自体、日本との違いが明確にでる。
さすがにこの仕事はしたくないな・・・。

この映画を観て感じたことがあった。
最近、日本にもそれに近いことがあるのではないかと。
それは何か。

退職代行会社の存在。
映画では会社に代わりリストラ請負人が勧告していくが、
退職代行会社では個人に代わり会社に通告していく。
これが本当に正しいビジネスかどうかは考えどころだが、今、伸びているのは事実。
いくら伸びてても名大社では絶対やらないけど・・・。

しかし、それだけ需要がある証拠。
時代を反映しているともいえる。

本作で描かれる仕事が今存在するのか今後伸びていくのかは分からない。
だが、不況期では間違いなくニーズは生まれるだろう。
本来は経営者の仕事だと思うけど・・・。

映画自体は楽しむことができた。
相手役のベラ・ファーミガが「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」のお母さん役とは・・・。
これも時代かな?(笑)。

さて、この作品、今日の授業でどう取り扱われるか。
僕なりにイメージしながら臨んでいきたい。

映画「アマンダと僕」

6月のノルマがこなされていない月末。
金券ショップで購入した6月末までのミリオン座のチケットも使わなければならない。
ある意味、この作品が観たいという欲望があったわけではなく、
時間とタイミングが合ったのがこの作品。

それが理由だけだと本作に大変失礼。
もちろんそれだけではない。
それだけが理由であれば他にも作品はある。
評価が高かったこともあるが、何となく気持ちが動いたのも大きい。

何となくを言葉に表すのは難しい。
人としての感性を問われているような・・・。
そんな感じ。

はっきりと言おう。
斬新なテーマでも、アッと驚くようなストーリー展開でもない。
言い方は悪いが、よく目にするテーマ。
過去にも似通った作品は多数存在する。
そんな印象。

時代背景が2018年である必要も感じない。
1975年でも2002年でもあり得る話。
違いといえばスマホであるか、facebookで知り合ったかくらい。
そんな見方もできなくもない。

しかし、改めて考えるとこの時代を象徴した心の葛藤も・・・。
やはり必然なのか。
ここまで書いたところで、どんなジャンルで、何が面白いのか、
どんな特徴なのかは読者には全く分からないはず(笑)。

それでいい。
僕は新しいタイプの映画コラムニストなのだ。
業界に強いインパクトを与えるだろう。

とはいえ、それでは納得しない方もいる。
そのためにごくごく簡単に映画のポイントを説明しておこう。

母親を亡くした7歳の娘と母親の弟の交流を描いた映画。
気持ちは通じ合うが、子供は子供らしい感受性があり、24歳の弟はまだ大人になりきれない。
その距離感が観る者に共感と反発がシンクロし迫ってくる。
それがパリや郊外の風景とマッチし、
さらに混み合う道路を颯爽に自転車で駆けていくシーンが気持ちを煽る。
そんな情景に惑わされてしまうのがこの作品の良さだろう。
やっぱりどんな作品かは分からないか(笑)。

本作は移転したミリオン座で初めて観た作品。
以前に比べ断然にキレイになり劇場数も増え公開される映画も増えた。

会社から近いのもいい。
もちろん館内も新しい。
しかし、どうも座席が合わない。
新しくなったミリオン座の席の座り心地がどうも・・・。

前後の空間も空いているのでゆっくり観れるのは間違いない。
でも違和感を感じたのは僕だけだろうか。
劇場批判をするつもりは更々ない。
僕が求めるタイプと合わないだけかもしれないし。
他の方の意見を聞いてみたい。

最後は別の内容になってしまった。

このような映画は定期的に供給されなければならない。
そうでないと人はどんどん堕落していく。

そんなことを感じた映画だった。

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