これからも前向きに 名大社会長ブログ

映画「バカ塗りの娘」

「高野豆腐店の春」に続いて父子の物語。
自分の娘が10月から東京で働くこととは何の関係もない(笑)。

前作の娘役は麻生久美子で出戻りの40代。
本作の娘役は堀田真由で高校卒業後、ブラブラと働く23歳。
設定は異なるが、どちらも日本の伝統業を家業とし後継する立場を描く。
小さな世界だがファミリービジネス。

両作とも父親は寡黙で腕は確かだが、その分、頑固で自分勝手。
親の仕事を想う娘の気持ちは伝わらない。
実際は伝わっているのだが、それを感じないようにしている。
所詮、父親なんて存在はちっぽけでそんなもんかもしれない。

果たして我が家はどうだろうか。
年頃の娘の存在はあくまでも映画とは関係ない・・・。

僕は20代の女優さんにはほとんど興味を示さないが、
(そうでもないかな?)
堀田真由は別。
大河ドラマ「鎌倉殿の十三人」を観ていた時から注目していた。

それほど華やかさはないが、控えめな笑顔や切ない表情に50代後半のオヤジは惹かれる。
本作でも家族に翻弄されながらも自分と葛藤する姿をうまく演じていた。
恋愛要素が全くない作品だが、
(ほんの少しそれを感じさせるシーンはあるが)
彼女に胸ときめく男子はいるだろう。

「高野~」の舞台は尾道だったが、本作は弘前。
寒々しくも四季を感じる自然や静かな街並みは映画の舞台に合っている。
バカ塗りといわれる漆を何度も重ねて塗るシーンも伝統を思わせ、程よい重厚感を生む。
廃れいく日本文化を描く作品は一見、重くなりがちだが、
堀田真由演じる美也子が懸命に振舞うことで明るい方向へと向かっていく。

やはり映画は絶望で終わりのではなく、希望で終わった方がいい。
明るい明日を予感させるエンディングが大切。
子供の幸せが父親の幸せであり、父親と不仲な兄弟もプラスの方向へ誘う。

監督は鶴岡慧子氏。
僕は全然知らなかった監督。
自主映画でスタートし、ぴあフィルムフェスティバルでグランプリを受賞している。
まだ34歳と若い。

そんな監督がこのような世界を描けるのは将来、期待が大きい。
着実に日本映画も若手が育っているだね。
堀田真由も鶴岡監督もこれからの活躍を楽しみにしたい。

とても爽やかな映画でした。

午後三時にビールを

中日新聞の書評欄に紹介されていた本書。
タイトルに惹かれ、内容も確認することなくAmazonでポチリ。
普段読まない固めの中央公論新社を選ぶのもいい。

僕が密かに目指しているのが「お酒を語れる映画コラムニスト」。
ただの飲んだくれではダメ。
ただの映画コラムニストでもダメ。

何らかの差別化が必要。
持ち味が発揮できるのがソレと辿り着いた。
そのための参考図書も必要。
それが本書。

帯にも書かれているよう至福の一杯をもとめて、
著名な作家が酒飲みのエッセイや短編をまとめている。
日本を代表する作家26名が酒場で起きた出来事を当たり前のように綴っている。

考えるまでもなく作家は自由業。
何かに縛られることはない。
ビジネスマンのように勤務時間が明確ではないので自由きままな行動。
売れなければ貧乏極まりないが、
そこそこ有名で稼げれば昼から飲んでも誰も文句は言われない。

それも知った顔して飲んでいれば、それ自体が仕事に思えてくる。
一日3時間程度仕事をして、あとは飲み歩いてても許される。

理想だ。
そんな生活が理想だ。

教科書に登場する井伏鱒二にしても大岡昇平にしても太宰治にしても、
飲み屋ではめんどくさいオヤジに過ぎない。
酒に飲まれ、喧嘩して暴れまくり、その辺の女性に手を出す。
それを恥じることなく堂々と語る。
ごく自然な行動のように語る。

目指すはそんな世界。
そう考えると昭和という時代はとても恵まれていたのかもしれない。
本書では戦前もあれば昭和30年代、40年代も描かれているが、
高尚なことはひとつもない。
午後三時にビールを飲むという行為に高尚さは必要ない。

それが正しいと教えてくれるのが本書。
と勝手に解釈する。

令和となった今、さすがにそれが正解とはいいずらい。
現代の作家もそんな行為は減ったのではないだろうか。
それでも理想は午後四時から飲み始め、明るい時間に一軒目が終わる。
それっぽく飲みながら映画を語る。
「さて、これからどうする」と考え、街に繰り出す。

そんな生活ができたらいい。
午後三時にビールを求めて、動こうじゃないか。

食べ物のはなし 特別編 三条商店街

先月は京都の五山送り火に行ってきました。
ブログでも紹介しましたが、息子の下宿先から家族で楽しむことができました。
これもいい思い出になったことでしょう。

大文字は夜8時に点火されるので、それまでに夕食を済ませておかねばなりません。
息子に以前お邪魔した「美齢」さんの予約を頼んでいましたがお休みでした。
それに代わるお店を息子なりに考え予約してくれました。

二条城近くの三条商店街を歩きます。

今、人気の商店街で多くのお店が並び、家族連れや若者が通りを行きかいます。
その商店街にお店を構える「魏飯夷堂 三条店 」さんに行ってきました。

元々は老舗の味噌屋さんだっだようです。
今でも大きな看板が掲げられています。
開店と同時に入店しましたが、どうやら予約で満席のようです。
地元の方にも人気があるんですね。

店内はこんな雰囲気で天井も高く開放感があります。
まずはビールで乾杯。

そこからはおススメ料理を思いつくまま頼んでいきます。
前菜3種盛り合わせ

蒸し鶏、クラゲの酢の物、キュウリのニンニク和え。
ビールがスイスイとはいっていきます。

小籠包4種盛り合わせ

上海、フカヒレ、蟹味噌、黒トリュフ
こちらは定番のようですね。
フカヒレもトリュフも普段食べ慣れてるので家族に譲りました(笑)。

そして、焼売

これは揚げ餅。

中に肉が包まれアツアツ状態です。

春巻

点心らしい料理が並んでいきます。
人気ブロガーだけがピッチが早く気づけば生ビールからハイボールに変わっていました。

これは牛肉と夏野菜炒めだったかな・・・。

海老のチリソース

再びビールに戻ります。
プレモルの瓶ビールも久しぶりのような気がします。

「山ちゃん、飲みすぎ!」
家人から厳しい言葉を浴びせられますが、ここは飲まずにはいられません。
いや、飲むことでお店に貢献しているのです。

締めはラーメンか炒飯にしようかと思いましたが、焼きそば好きの家人に気を遣います。
サンマー揚げそば

こちらも野菜たっぷりで美味しかったですね。
その後、息子と家人は胡麻団子を頬張っていましたが、こちらはビールがあれば十分。
総じて美味しく人気があるのも理解できます。

欲をいえば、もう少しアルコールの種類があると嬉しいですね。
「飲兵衛のための店じゃないぞ!」と叱られそうですが・・・。

ごちそうさまでした。
また、三条商店街で食事ができるといいですね。

台風にも負けず。ランニング日記2308

今年もここまでは順調に目標達成をしてきた。
暑い7月も乗り越えた。

8月はなんといっても夏季休暇がある。
名大社は8月11日~17日までの7連休。
18日は有給奨励日なので、それを合わせれば10連休。
僕に有給は関係ないとはいえ8月は休みが多いのは事実。

普通に考えれば目標達成は難しくない。
しかし、である。
そうじゃないのが8月。
昨年は目標達成したとはいえ100kmちょうど。
一昨年は唯一達成できなかった月。

意外と難しい。
理由は何か。
毎年日本を襲う台風や大雨がその理由。
今年も台風6号、7号が日本を襲った。
朝起きると大雨、強風。そんな日が当たり前。

特に今年は新幹線が計画運休になるほどの大きさ。
それに近い形で僕も被害を被った。
ブログに書いた通り。

時間が十分ある時に天候不順で走れない。
それが後々目標達成に響く。
僕は毎年同じ失敗を繰り返すほどのバカじゃない。

そんなこと予測して走れる時に走る。
予定外でも天気が良ければ走る。
それを繰り返した。

その結果、この8月は104.7km。
まあ、何とか目標達成。
これで8ヶ月連続。
パチパチ。

先々を読む力が求められるわけね。
28日の段階で達成できたしね。
そんな8月は地道なランニングが続いたが、月末は小田原をランニング。

役員合宿で宿泊した朝、駅前から御幸の浜を走った。
かつてのライバルも一緒だったが、まるでヤル気なし(笑)。
駅前にあるホテルを出て海に向かった。

しかし、微妙に方向がずれて違う方向に向かっていた。
僕は何となく鎌倉のように海沿いを走れると思っていたが、小田原はそうじゃない。
海岸沿いにランナーが走れる道はない。
高速道路が塞いでいるのだ。

高架下を潜り抜け海に出るが、そこは砂利道でランニングには相応しくない。
海をボーっと眺める程度。

それでも小田原城のお堀端通りを走りホテルに戻った。
少し迷ったが知らない土地を走るのは楽しいこと。

そんな8月だった。
そして、この9月。
どうなるか、少し心配。

月末に踏み外し足を挫いた。
その痛みが今も残る。
それがランニングに影響しなければいいが・・・。
せっかくここまで来たのだから目標は達成したいよね。

映画「春に散る」

映画のポスターを見たのはいつだろうか。
多分、3か月ほど前によく行く映画館に掲示してあった。
いつもなら「へ~、こんな映画がやるんだ・・・」と思うくらい。
あとは公開日が迫った段階で、あれこれ調べ観るか観ないかを決める。

しかし、本作は違う。
ポスターを見た瞬間に公開日を確認し、有無をいわさず観ることを決めた。
理由は簡単。
僕が沢木耕太郎ファンだから・・・。

原作を読んだのが7年前。
当時のブログにも書いている。
ブログを読んでも内容は不明。
どんなストーリーかは全く分からない。

自分のブログが予習にならないことがよく分かった。
原作の細かなシーンは忘れているので、映画を観ながら思い出すことができた。
それだけでも観た甲斐があった。

なぜかボクシングを題材に映画化されることは多い。
先日の「アウシュヴィッツの生還者」もそう。
日本映画でも思い出すだけで、
「ケイコ 目を澄ませて」
「BLUE ブルー」
「アンダードッグ」
「あゝ、荒野」と数が多い。

そして暗い。
そんなボクシング映画に僕は惹かれる。

その中でボクシングに精通する沢木氏の作品。
本作に原作者がどこまで絡んでいるかは分からないが、期待しないわけがない。
期待通りかどうかは観てもらいたいが、
オープニングシーンからグイグイと吸い込まれた。
ボクサー翔吾を演じる横浜流星と元ボクサー仁一を演じる佐藤浩市の立ち振る舞いに体が震えた。

本物のボクサー・・・。
この類の作品は役者によって出来不出来が決まるが、その点においては申し分ない。
原作のイメージにも当てはまった。
ボクシングシーンも凄い迫力。

個人的にスローモーションのシーンは?マークだが、
激しく殴り合うシーンは見応え十分。
セコンドでの会話も戦う者だけが理解し合える。

あんなスポーツにのめり込むことはないが、気持ちは十分分かる。
熱いものを感じざるを得ない。

そして、ここでも坂井真紀が登場。
最近は謙虚な女性を演じるケースが多かったが、
本作ではちょっとあばずれな母親役。
いい意味でイメージを崩してくれる。

本作にはそれぞれの生き様が存在する。
どう生きるのか、どこで散るのか。

どうせ散るなら春がいい。
散った先にしか見えないものもあるだろう。
そのためには勝負をしないとね。

映画「高野豆腐店の春」

新鮮さはない。
ストーリーはオーソドックス。
よくある親子の家族ドラマ。

簡単に言ってしまえば、そんな映画。
この手の作品はこれまでも数多く制作されたし観てもきた。
今更、観たいだろうかと思うのが普通。

しかし、このような家族ドラマは永遠に続く。
定期的に観たくもなる。
舞台やジャンルは異なるが、2月に公開された「すべてうまくいきますように」に共通する。

父親を想う娘。
娘を想う父親。
これはどんな時代になっても変わらない。

いずれも自分も同じ立場になるだろうと思うと、グッと胸に押し迫ってくる。
僕もひとりの父親として本作と同様の感情を持つのかもしれない。
まんまと映画のツボにはまってしまった。

いっておくが、新鮮さもないし、オーソドックスなストーリー。
ある程度の展開も読める。
ハッとさせられることはない。
それでも「なんだかねえ~、観てよかった」と思ってしまった。

舞台は広島県尾道市。
尾道の映画でいえば大林宣彦監督。
「さびしんぼう」に出てきた同じロケ地があったんじゃないか。
昨年、仲間と出掛けた場所からも同じ風景をみた。

この尾道の雰囲気が映画をより温かいものにしたのは間違いない。
うるさすぎる友達連中もいかにも怪しい姪や甥もその雰囲気では上手く生きる。
大げさな演技でさえも心地よく感じる。

何より主役の2人は魅力的。
娘役の麻生久美子さんは元々好きな女優だが、その愛らしい表情に惹かれ癒される。
強さと弱さを兼ね備えた存在は父親でなくとも見守りたくなる。
年齢を重ねた感じもいい。
より魅力的な女性になっている。

父親役の藤竜也もいい老人を演じている。
もう80代なんだね。その割にはよく体が動く。
僕は映画「友よ、静かに瞑れ」やドラマ「プロハンター」の渋さが強い印象。
2年前に観た「愛のコリーダ」も別の意味で印象に残っているけど・・・。

そんな2人があーでもない、こーでもないと小さな世界で繰り広げる。
もしかしたらこれが日本映画のよさなのかも。
日本食の代表である豆腐を職人の親父が丹精込めて作り、懸命に手伝う娘。
常連のお客さんを中心に小さなお店で売る。
尾道という風情のある街で・・・。

親子ドラマであるのと同時に青春ドラマの要素も強い。
娘の恋愛も見ものだが、父親の恋愛も悪くはない。
その点では中村久美がいいアクセント。
あんな女性もステキだ。

平凡で先が読めるドラマ。
それでもホロッと感動してしまうから不思議。
そんな映画だった。

社外取締役として貢献した日

僕は名大社の会長というポジションながら、いくつかの役を頂いている。
その一つが株式会社パフの取締役。
(最近、HPもリニューアル。なかなかいいっすよ)
ご存じの方も多いが、今年で5年目を迎え、
何事もなければ今度の株主総会で6年目となる。

一期一年の任期なので、不都合なことがあれば、即刻解任。
毎日気をつけた生活をしなきゃいけない。

そのパフの取締役として先週は我ながら頑張った。
まずは21日(月)は釘崎会長が道楽で経営する?ハナリー島での報酬委員会。

次年度の役員の報酬から資本政策、株主対策などを議論。
話し合われた内容を25日(金)、26日(土)の役員合宿で他のメンバーと議論し、方向性を決める。
実に真面目な会なのだ。

昨年はコロナの影響で実施できなかったが、元々は研修という名の慰安旅行。
ノーテンキな気持ちで参加するつもりだったが、
スケジュールを見ると慰安の要素は一切ない。
朝から晩までみっちりと会議が組み込まれていた。

まさに役員合宿。
このことは釘崎会長と吉川社長が既にブログにアップ。
内容は吉川社長の方が参考になるだろう。
こちらね。
釘崎会長が参考にならないと言っているわけじゃないからね。
それはこちらから

合宿は小田原。
僕は朝6時過ぎに家を出て、現地に向かった。
会場は小田原城内にある報徳会館。

トイレには二宮尊徳もありがたい言葉が掲げてある。

赤坂監査役、保坂、大岡の執行役員とは普段、仲良しこよしの関係だが、
ここでは完全に社外取締役としての立場。
時には厳しいことも言わねばならない。

しかし、そんなことはほんのちょっと。
これからパフを担っていく3名の素晴らしいプレゼンを聞くことができ、
感動するとともに頼もしく思った。
このような場で自分たちの未来や会社との関りを本音でぶつけ合えるのは本当に素晴らしい。

自分がこの場にいれることがむしろ光栄。
そんなことも思ってしまった。
少しは役に立てたのかな・・・。
タイトルには貢献した日といっちゃてるけど・・・。

真面目な会なのは書いた通りだが、
主役の3人がプレゼン資料を作っている間、会長、監査役と僕は空き時間。
せっかくなので小田原城見学。

時には上から目線も大事。

ますますこれからが楽しみになるパフ。
僕は僕なりに役に立てることを考えていきたい。
とても有意義な合宿。

2日間、お疲れさまでした。
とても貴重な時間を過ごさせて頂きました。

食べ物のはなし 伏見シリーズ その261

今月もやってきました大人気!大好評!月末ラーメンブログ。
一時期はそのお店探しに翻弄しましたが、
開拓精神が功を奏し、最近は余裕がみえてきました。

向こう何か月かの候補も並んでいます。
お店からはまだかまだかと要望が絶えません。
それが事実かどうかはともかく伏見周辺も新しいお店は継続的にOPENしています。

御園座より南に向かった場所にある「イチフジニタカ」さんに行ってきました。

以前は「麺屋 とう条 」さんというお店で昨年4月にOPENしたばかりでしたが、短命に終わりました。
この伏見シリーズでアップできたのは貴重だったのかもしれません。

店内はほぼその当時のまま。
出店コストはかなり抑えられますね。
こちらのお店は今年4月にOPENしたようです。
今度は長続きして欲しいですね。

まずはオーダーし会計を済ませ、出来上がったら取りに伺うセルフサービス。
このシステムも以前と同じ。
もしかして経営は一緒?
そんなことを考えたりはしますが、何も言わずにじっと待ちます。

仕切られたカウンターにはこちらのラーメンの特徴が書かれています。

こだわりを感じます。

肉のせ(アサリパンチ・アブラ赤フジ) 950円

前回に引き続き、真上から撮影してみます。
照明のせいでスマホを持つ手が影になります。
これはあまりよくありません。

やはり少し引いた位置で撮り直します。

今回注文したのは標準仕様のラーメン。
それでも結構な肉の量です。
自家製炙りのチャーシューと特性だれで煮込んだ豚肉が存在感を出します。
写真映えを考えたらガツ盛、ガツ旨にすべきでしょう。

しかし、初心者にはハードルが高いとみました。
まずは低い山を制覇することが求められるのです。
アサリとホタテの出汁が効いた醤油ラーメンなので、見た目よりはくどくありません。

意外とすっきり頂くことができました。

なぜか丼にはこんな文字が・・・。
やはり次を目指せということでしょうか。

では、この1ヶ月のラーメンもアップしていきましょう。

薬味サラダの冷やしつけ麺

台湾ラーメン

冷やし中華風まぜそば

冷やし担々麺

カレーラーメン

特製塩ラーメン

黒胡麻冷やし担々麺

九条ねぎらーめん

やはり8月は冷たい麺が増えますね。
定番の冷やし中華ではなく、様々な種類をアップするのが人気ブロガーらしさでしょうか。

ごちそうさまでした。
来月も期待できそうです。

映画「アウシュヴィッツの生還者」

本作を観る前に監督を調べてみたらバリー・レヴィンソン。
「まだ、映画を撮っていたんだ・・・」と少し驚いた。
すっかり過去の人だと思っていた。

1980年代に活躍していた監督で学生時代に観た作品はどれも好きだった。
「ナチュラル」「ヤング・シャーロック/ピラミッドの謎」
「グッドモーニング、 ベトナム」 「レインマン」 「わが心のボルチモア」。
心温まる映画が多かった。

90年代以降、名前を聞かなくなったので、どうしたかと思っていたが、ちょくちょくは撮っていたよう。
しかし、ほとんど話題になることもなかったんじゃないかな。
そんな状態なので本作に出会った時はちょっとした驚き。
また、予告編はかなり残酷なアウシュビッツを描いていたので、これまでとは異なるイメージ。
それも驚きの一つだった。

結果的にいえば、その驚きは杞憂。
残酷な世界は描いていたが、監督らしい心温まる作品だった。
僕のイメージするバリー・レヴィンソンと変わらない。

アウシュビッツを題材にした作品はヨーロッパで制作されることが多いと思う。
先日観た「シモーヌ」はフランスだし、
そこで紹介したアウシュビッツ関連もスロバキア、ドイツやポーランド作品。
アメリカ作品は珍しいのではないか。
そのあたりが残酷な世界だけではないテイストになっているのかもしれない。

本作はアウシュビッツから生還した主人公がボクシングを通し、自らと向き合う姿を描く実話。
主役はベン・フォスター。
彼が凄まじい。

映画の舞台は第二次世界大戦が終了した1949年が中心。
主人公ハリーが過去を振り返るシーンでアウシュビッツが度々登場する。
食事もロクに与えられていない環境なので痩せ細った姿。

そのために28キロ減量したという。
映画では家庭を持った中年のハリーも描かれるが、その姿はよくある小太りの親父。
3世代を同じ役者が演じるが、とても同じとは思えない。

苦しそうな姿を観るだけで戦争の過酷さがひしひしと伝わってくる。
一般的なアウシュビッツ作品であれば、そこがメインとなるだろう。
しかし、本作は周辺環境を忠実に描きながら、周りとの人間愛が中心。
ハリーを支える心温かな人たちが人生の立ち直りのきっかけを作っていく。

どことはいわないが、思わずホロッとしてしまうシーンがいくつか。
戦時中はモノクロ、1949年はセピアカラー等と時代で色使いを変え、
違いを明確にするのは分かりやすくていい。
それがより人との関係性をクローズアップしている。
それも監督らしさか・・・。

ポスターを見るととても辛そうな映画に思える。
でも実際は温かい気持ちにもなれる。
バリー・レヴィンソン監督にはこれからも映画を撮ってもらいたい。

続・夏の京都を愉しむ

京都にはこの8月にもお邪魔した。
それは16日、17日の夏季休暇期間。
目的は息子の下宿先から「五山送り火」を眺めること。

息子の京都の生活もあと半年。
大学1.2年次はコロナのため送り火も中止。
昨年は予定があり行けず。
今年が最後のチャンスのため、随分前から予定を組んた。

今年のお盆は台風7号が日本を襲い、大きな被害をもたらした。
15日には東海道新幹線も運休。
他の交通機関もほぼ運休状態。
送り火と重ならないことに安堵しながら、当日を迎えた。

とりあえず朝は何も問題なし。
自宅を出る頃、新幹線の大幅遅延のニュースを知る。
何とかなるだろうと名古屋駅に出向くも事態は悪化。

運休になり、名古屋駅は人がごった返していた。
矢場とんでみそカツとビールで作戦会議。

新幹線は諦め、在来線に切り替えた。
運よく特急しらさぎの運行時間のため飛び乗り、乗り継いで京都に入った。

計画は大きく狂ったが、無事に辿り着けただけでも大の字。
夕食まではプリンセスラインに乗って、京都国立博物館へ。

茶の湯の道具はじめ縄文時代から鎌倉・室町時代の展示物を鑑賞。
撮影はNGでお伝えできないがかなりの見応え。

夕食は息子が予約してくれた三条商店街の人気店。

こちらは食べ物ブログで紹介しよう。
その前に立ち寄った神泉苑も風情があった。

そして目的の「五山送り火」。
無事に開催された。
息子の下宿先からもバッチリ観ることができた。

これだけで当日のドタバタの苦労が解消。
同じようにマンションのベランダから眺める人が多かった。
いい思い出ができたし、高い家賃を負担してきた甲斐もあった(笑)。

近くのホテルに宿泊し、17日を迎えた。
ホテルのオーナー(?)によると、深夜2時にチェックインされたお客さんもみえた。
京都に深夜1時過ぎに到着し、観光も行けず送り火も見れなかったとのこと。
僕らは運が良かったと思うしかない。

京都新聞の一面には前日の出来事が・・・。

ホッとしながら読んでいたが、それでは終わらなかった。
新幹線の遅れは翌日も続いた。
時間変更を行おうとするも、なかなかアクセスできない。
(最初は20分待ち)

午後3時からのオンライン会議はお詫びして欠席。スミマセン・・・。
清明神社や白峯神宮を散歩しながら対策を練る。

京都駅で待機するか、別の方法をとるか。
9時過ぎの段階で運行状態は分からない。
じっとしていても仕方ないので、近鉄で帰ることを決めた。

大和八木駅まで出て、そこからアーバンライナーで名古屋に戻ることに。
そうなるとそのまま帰るのも勿体ない。
遅延も前向きに捉える。

せっかくなので橿原神宮に参拝に出掛けた。
初代天皇である神武天皇が祀られ、ここから日本が始まったという。

厳かな雰囲気に圧倒された。
奈良県に訪れる機会はそうそうない。
これもいい機会。

こうして2日目を終えた。
新幹線に振り回されたが、いかに普段便利な生活を送っているかを改めて理解。
1000年前でも100年前でも名古屋から京都まで2時間じゃ着けない。
歴史はすぐ目の前に存在するし。

少々疲れたが、有意義な時間を過ごさせてもらった。
夏の京都。
来年も愉しめるといいね。